私たちの中学受験は、同級生のお兄さんが通っていたサピックスから始まりました。評判が良かったことと、いくつかの塾に体験授業を受けた結果、息子が最も楽しいと感じたのがサピックスだったため、入室を決めました。

〈親子で挑んだ夏休み〉
　６年の夏休み前、息子の勉強へのやる気が低下しました。そのため、私自身も国家試験の受験を決意し、夏休み中は息子と一緒に朝から晩まで勉強に励みました。結果として、親子共に目標を達成し、合格することができました。この経験は、本当に喜ばしいものでした。

〈後半戦のアクセルとブレーキ〉
　６年後半は、息子のやる気の管理が重要でした。やる気が低下した時は一旦休ませてブレーキをかけ、サピックスの先生に電話して子供の良い点を教えてもらい、息子に伝えてやる気を引き出すことでアクセルをかけました。このサポートを繰り返すことで、息子のモチベーションを維持することができました。

〈苦手克服と成長の実感〉
　息子は３年間、算数に対して苦手意識を持っていました。特に記述式のＢタイプの問題に慣れるまでには大変苦労しました。しかし、６年の１月の受験直前には、算数の問題をじっくり解くことが楽しいと言い出したのです。この成長には本当に驚かされました。サピックスの厳しい環境で培った力が、息子に自信を与えてくれたのだと思います。これからもその力を伸ばしていってほしいと願っています。

〈スランプの乗り越え方〉
　スランプに陥った時、私はサピックスの先生に電話をかけ、最低限何をすれば良いのかを教えてもらいました。そして、問題を取捨選択し、先生に子供の褒めポイントを聞き、それを息子に伝えることで、親が言うよりも説得力のある励ましをすることができました。こうしたサポートの一環として、息子の自信を取り戻す手助けをしました。

〈最後までやりきることの大切さ〉
　受験までやりきったことを讃えるために、サピックスの修了証を額に入れ、学習机の前に貼りました。結果よりも、最後まで投げ出さずに成し遂げたことにフォーカスして褒めることが大切だと感じています。この経験を通じて、息子は何事も最後までやり遂げる力を身につけました。

〈振り返ってみて〉
　このようにして、私たち親子は中学受験を乗り越えることができました。親として、息子の成長を間近で見守ることができたのは、本当に喜ばしい経験でした。サピックスの先生方に感謝の気持ちを忘れずに、今後の学びの中で先生方からの教えを大切にしていってほしいです。

　受験は親子共に大変な挑戦でしたが、この経験を通じて得たものは計り知れません。これからも息子が新たな挑戦に向かって進んでいくことを心から応援しています。