受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 学習院女子中等科

家族で挑んだ中学受験の軌跡

Z.Mさん お子さんの名前 Sさん

【中学受験を振り返って】
 娘が第一志望校に合格し、家族で喜びを分かち合いました。この中学受験は、娘だけでなく、家族全員が試練を乗り越えた経験でした。振り返ると、喜びだけでなく、悩みや涙、時には喧嘩もありましたが、最終的には家族が一丸となり、目標を達成することができました。

【志望校を決めた理由】
 もともと、親子共に大学受験を回避し、やりたい勉強や趣味に集中できる環境を望んでいました。そこで、大学附属校を志望し、学習院女子と青山学院に関心を持ちました。特に学習院女子は、父親が学習院大学の卒業生であり、歴史や伝統について話すうちに興味を持ち始めました。文化祭に参加した際、校舎の美しさや、知性と思いやりのある先輩方の姿に感銘を受け、「この環境で学びたい」と思うようになりました。

【受験勉強の軌跡】
 3年生からSAPIXに通い、当初は順調に成績を維持していました。5年生の前半までは、勉強は娘自身に任せていましたが、後半から成績が下降し始め、親の関与が必要になりました。しかし、私自身も受験指導の経験がなく、試行錯誤の中で焦りが募り、時には娘に厳しく当たってしまうこともありました。その姿を見て、仕事で忙しく社会人大学院に通っていた夫も理科を教え始め、6年生になる頃には本社勤務に移り、社会も担当するようになりました。こうして、家族全員で娘を支える体制が整いました。
 ところが、6年生の夏には偏差値が50を下回り、志望校合格の可能性が厳しくなりました。過去問演習を始めると、学習院女子の問題との相性が悪く、合格ラインに届かないことが判明しました。秋以降の模試でも偏差値は伸び悩み、親子ともに焦りを感じました。

【受験戦略と本番】
 10月以降、SAPIXの先生と相談し、受験スケジュールを慎重に組みました。挑戦校・適正校・安全校をバランスよく配置し、リスクを最小限に抑える形にしました。1月の埼玉受験では、初戦の合格を勝ち取り、少し自信がつきました。続く難関女子校にも挑戦し、これも合格を手にしました。
 2月1日の本番では、娘に最終判断を委ねた結果、自信のある香蘭女学校を選択し、無事に合格。その後、3日に本命の学習院女子に挑戦し、合格をいただくことができました。

【受験を通して学んだこと】
 この受験を通じて、中学受験は家族の行事であり、子供だけでなく親の役割も大きいと実感しました。また、受験スケジュールの組み方や情報収集の大切さ、子供の意思決定を尊重することの重要性も学びました。辛いこともありましたが、家族で乗り越えた経験は、これからの人生にも活かせると思います。これから始まる中学生活が、娘にとって充実したものになることを願っています。

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