受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 吉祥女子中学校

子が自律することで勝ち取った中学受験

T.Aさん お子さんの名前 Rさん

 我が家は夫婦ともにフルタイムで働いており、時に深夜の残業や土日出勤も必要な家庭でした。中学受験は自分自身も経験していましたが、30年近く経っていることから大きく環境が変わっているだろうと予測し、先輩方やSNS、インターネットの情報を取得すると、家庭での両親のサポートがかなり必要であることが浮き彫りになりました。
 サポートは最低限しかできないとなると、我が家では自律した中学受験が必須でした。
 最大のポイントは中学受験を自分ゴトにいかにするか、だと思いました。

①熱望校探し
 学校はサピックスからのアドバイスもあり、小4から巡りましたが、とにかく数多く量を回ることを意識しました。5校では正直わかりません。それこそ持ち偏差値では恐れ多い学校も含め20校近く足を運びました。その際に、娘には学校で通うお子さんの雰囲気、校舎の様子、制服、宗教など、(おこがましいですが)差は何なのか、一緒に言語化に努めました。
 小6の後期はメンタル的に厳しかった時期もあったかと思いますが、自分で選んだ学校ですからその熱望校に文化祭だけは短時間でもと伺って、英気を養っていました。

②スケジュール管理
 スケジュールのいつ何の勉強をするか、については5年生より土日に1週間分の予定を作り、娘はそれを実行し進捗の確認やこの時間をもっと増やしたいなどの作戦会議をこまめに開いていました。初めはスケジュールどおりに進めることに主眼を置き、慣れてきた時に少しずつ「どうすればいいと思う?」「算数は何をすれば弱点が補強できるだろうか」など問いかけて考えて貰うこと、それをスケジュールに組み込み実行することで自分ゴト化していったと思います。

③切磋琢磨する仲間
 ①②は親として描いたものでしたが、彼女の中で本当に自律した受験が出来た一番の要素はこの③だと思います。クラス替えが多いサピックスでは個人戦のイメージが多かったですが、最終的に10人ほどの「いつメン」のメンバー達と小テストや模試での点数を競い、授業の中でのやり取りを楽しんでいました。特に6年の後期の12月以降はずっと目を輝かせて授業から帰ってきており、いわゆる「ゾーン」状態に近いなと様子を聞きながら感じていました。

 自分ゴトとして受験を捉え、1月受験を迎えました。初黒星を喫した際にエンジンがかかるという話はよく聞いていましたが本人はあっさりしており、不安になって先生にも相談しました。先生の回答は「エンジンはもうかかってますから、火を見るより明らかのようなかかりかたはしません。大丈夫です。」というお言葉でした。この言葉に我々も安心して2月1日まで一生懸命にサポートすることが出来ました。
 結果として我が家は第一志望に合格することが出来ました。
 3年間中学受験に向き合えることが出来たサピックスの先生方、同級生の皆さんに感謝します。ありがとうございました。

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