娘の中学受験は、最後の最後に熱望していた学校のうちの一校から合格をいただき、最高の結果で終えることができました。
　娘は、サピックスへ新４年生のカリキュラムが始まるタイミングで入室し、３年間お世話になりました。入室してから、最後の授業となる６年生の１月末まで、毎回、楽しそうに通塾していた娘の姿からは、充実したサピックス生活であったと感じております。しかし、サピックスオープンをはじめとする模試では決して満足のいく結果をおさめることができず、苦労の多い、長く険しい３年間でもありました。
　そのような状況下であっても、最後に最高の結果を得られたことは、最後の２か月で実力を伸ばし、受験日に自分の実力を発揮できたことに加え、娘自身の志望校受験に対する意欲と受験をやり抜く決心があったことが非常に大きいと感じております。
　以下に、受験を振り返って特に大切だと感じたことを挙げます。
○子供を信じる
　受験をするのは子供です。受験当日も合格発表の時も、親は子供を信じて待つことしかできません。
○子供の意思を尊重する
　学校に通うことになるのは子供です。志望校は偏差値に縛られることなく、子供が自分の目で見た学校の中から通いたいと思う学校のみを選択し、受験校としました。
○親が覚悟を決める
　親が子供に協力できることは僅かしかありません。しかし、子供の志望校合格に向け、子供に寄り添い、受験当日に力が最大限発揮できるようサポートできるのは、親しかいません。
○子供に受験を自覚させる
　子供に口で言っても中々伝わりません。夏期講習で調子を上げていた中で、２学期に中だるみする時期もありましたが、秋以降、過去問演習を通じ、自覚を促していきました。本人に自覚とともに危機意識が芽生えたことは、親の目から見ても明白でした。
○模試の成績に一喜一憂しない
　なかなか難しいことでありましたが、親として結果を冷静に受けとめるよう努めました。良い結果であれば「この調子で頑張ろう。」と伝え、悪い結果であれば、「今回の偏差値で合否が決まる訳ではない。当日の試験結果で合否が決まる。」と伝えました。
　娘は中学受験を経験し、大きな成長を見せてくれました。自分自身で志望校を決定したこと、合格に向けて努力を重ね、体調万全な状態で受験に臨めたこと、そして、受験の最終日、周囲の誰よりも晴れやかな表情で受験校からでてきた娘の姿は、とても眩しく感じました。
　最後に、娘に充実したサピックス生活を提供下さった、先生方をはじめとする全スタッフの皆様に感謝申しあげます。そして、サピックスで出会い、共に学び、切磋琢磨してくれた仲間たち、皆さんに出会うことができたからこそ、娘の合格につながったと思っています。本当にありがとうございました。皆さんの中学校生活が実り多いものとなることを願っております。