ＳＡＰＩＸに通われている方の受験体験記は御三家や早慶付属などを合格された方が殆どかと思うので、中堅校合格の体験記をここに記載する。
　小学３年２月から入室し当初はそこそこの成績であったが、５年生から成績は急降下。そもそも４年生から既に基礎トレや課題対応で手一杯感はあった。正直何度も転塾を考えたが、子供がＳＡＰＩＸがいいと言い張るのでそのまま通塾を続けた。そして最終学年６年６月のマンスリーで４科偏差値30以下をたたき出すという最悪の成績であった。
　ちょうどこの頃夏期講習前の保護者会があり、ＳＡＰＩＸの中堅以下のクラス指導に疑問であり転塾を考えている旨、ＳＡＰＩＸの先生に初めて相談した。その時の先生のお言葉をはっきり覚えている。「ぜんぜんまだまだこれから。全く問題ないです。お子さんはニコニコしながらしっかりやっています。志望校ももちろん目指せます。二人三脚でがんばりましょう」正直半信半疑だったが、ここから子供に家庭学習では何をさせればいいか、モチベーションが落ちているときの学習ネタ、基礎トレはどのように取り組めばいいか、デイリーチェックの点数はここまでとれていればいい、両親の考え方の違いの解消の仕方、子供の接し方、しまいには親のメンタルケアなど、ありとあらゆることをほぼ毎週、毎日電話やメールで問い合わせしたが、先生は嫌な顔一つせず、本当に親身になって相談に乗っていただいた。さらに先生から子供へ常に声掛けしていただき子供も先生を信頼して特にメンタル面での相談にのっていただいた。
　夏期講習明け、ＳＯも初回から第一志望の山脇学園の合格可能性60％をたたき出してくれた。だがこの時期から過去問をやり始めると、まったく算数の点数が取れない。年度によっては５点というとんでもない点数をとることもあったが、過去問の丁寧な添削も先生がおこなってくれ、これも非常にありがたかった。受験直前期の１月に入り過去問も合格点がとれるようになってきたが、やはり算数にはムラがあり不安であった。１月前受けは千葉受験のみであり１勝１敗、不安の中２月１日を迎え山脇の午前テストを終える。テスト問題の答えをチェックすると軒並み正解。これはもしかしたらもしかするぞと思い、当日18時の合格発表は見事合格。その後いつも相談にのっていただいている先生に電話をかけさせていただき、子供も先生も大喜び。我が家の受験が無事終えることができた。
　ＳＡＰＩＸは中堅校に弱い、難関校狙い以外は通うべきではない　という風潮がもしかしたらあるかもしれないが、まったくそんなことはない。むしろ中堅校へも手厚く偏差値も10ポイントも上の中学校にしっかり合格に導いてくれ、何より本当に先生が親身に相談にのっていただけたことに感謝しかない。まさに先生、子供、親の三人四脚の合格であった。ＳＡＰＩＸへ感謝の念をもってこの体験記を締めたいと思う。ありがとうございました。