受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/受験体験記

進学校 本郷中学校

勝てずとも負けない

R.Tさん

 中学受験の6年生の夏休みは天王山と言われますが、僕はサボっていました。夏期講習には行っていただけ。僕にとって受験はまだ先の話で他人事でした。漫画を読んだり、動画を見たり隙があれば勉強から逃げていました。当たり前ですが、塾に行っているだけでは成績は上がりません。案の定、僕の成績は夏休みから凋落していきました。クラスも下位クラスの方まで下がり続け、春頃は上位クラスだったことが遠い過去のようでした。
 サピックスオープンの4回目は過去最低まで下がってしまい、志望校に受かるのか不安になってきました。僕がようやく本気を出したのは冬期講習と正月特訓からです。ただ、あまりに頑張ったせいなのか、正月特訓の大晦日に40度の高熱を出し、授業を早退しました。40度の体温で算数の志望校対策プリントを解いていたことに自分でも驚きます。先生も驚いていました。このまま1月の埼玉入試まで熱が下がらなかったらどうしようと不安でしたが、翌朝元旦には下がったので安心しました。
 2月1日の前夜は緊張してなかなか眠れませんでした。ついに深夜1時まで眠れず、不安と焦りに押しつぶされ泣いてしまいました。両親に話を聞いてもらい、何か食べるとお腹が満たされて眠れるということでカップ麺を食べさせてくれました。その後は熟睡でき、朝はすっきり目覚めることができました。入試開始前はサピックスの先生が教えてくれたメンタルコントロールの呼吸法を実践したので、集中することが出来ました。お陰で1日の本郷は合格しました。しかし3日の海城は不合格でした。
 僕が本郷に合格できたのは、成績が下がり続けても最後まで諦めなかったからだと思います。1月に算数のSSの志望校対策プリントをコピーし、制限時間内で何度も解きました。結果的に過去問をやった中で本番が一番の出来でした。
 最後に、僕のことを諦めずに直前まで応援してくれた家族や先生方、本当にありがとうございました。

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