僕は６年生の夏まで自宅で受験勉強をしていました。そして、夏の夏期集中志望校錬成特訓からサピックスにお世話になりました。サピックスの授業はとても刺激的でした。算数の授業では、新しい解法を色々と教わりました。国語の授業では美しい記述にするための要素の組み合わせ方など家では学べないことを数多く教わりました。理科では様々な機械的な作業を教わりました。社会では家庭学習では巡り会えない知識にふれることができ、吸収しがいがありました。
　僕は雑誌「中学への算数」の学力コンテストなどを時間をかけて考えるのは好きでしたが、長い文章題を読んで短い時間で解くのは苦手でした。また、落ち着いて考えれば解けるのに、大切な条件を見落としたりつまらないミスをして点が取れないことが多くありました。秋になり、問題の分量が増えてくると成績が下がりました。苦手単元（速さ）の対策に集中的に取り組んでみても、効果は出ませんでした。ある日父が「本当に苦手なのは『速さの問題を解くこと』ではなくて、制限時間内に長い文章題を読んで答えることなのではないか。本番同様の制限時間をかけて訓練しないと効果が出ないのでは？」と言い出しました。それから志望校の過去問やサピックスでもらった問題を本番と同じ制限時間で解く訓練をなるべく多く行うようにしました。すると年明けには時間の調整ができるようになり、合格点を出せるようになりました。最後の１週間に関しては、僕の場合過去の復習やノートの見直しだけだと集中力が切れることがあるので、やったことのない問題をひたすら解きました。
　最後に、楽しい授業をしてくださったサピックスの先生、途中から入った僕を受け入れてくれた友達、叱咤（99％）激励（１％）してくれた父、１２０％支えてくれた母、本番で力を出せる魔法の言葉（秘密）を教えてくれた兄、そしてご利益大有りの合格だるまをつくってくれた姉に感謝します。