私は栄東を受けたときは全く緊張しなかったし、普段体調不良でも食欲が落ちないというのに、前日から食欲がなくなり眠れなくなってしまった。だが、１日の渋渋の試験では得意な算数がいつもより解けたので、自信をもって午後の農大一中に向かうことができた。それなのに全然過去問のようには解けず、試験が終わって両親と合流した瞬間、「もう第四志望の申し込みをしてもいいかもしれない…」と言った。そして落ち着かないまま家に帰り、その日の夜はかけうどん半分しか食べられなかった。
　翌朝は明大明治の試験に支障が出ないように農大一中の結果を聞かずに向かう予定だった。しかし、思うようにできなかった昨日の試験をまだ引きずっていた私の目の前に母が携帯を差し出した。「えっ、合格したの??」おかげで私は不安な気持ちをなくして試験を受けることができた。
　その後、14時に渋渋の合格発表を父と母と私の３人で見た。渋渋の合格発表は他の学校と違い、受験番号の一覧から自分の番号を探すスタイルだ。私は第一志望に合格していたら家族みんなでわあっと喜び合うのかと思っていたが、我が家ではそうはならなかった。３列ある番号のうち、母は左の列を見て私の番号がなかったため落ちたと思った。私はなぜか真ん中の列を見ていたので、すぐに自分の番号を見つけることができた。そして父は、なんと私の受験番号を知らなかったのだ！ こんな三者の感情がバラバラな合格発表なんて他の家庭であるだろうか。まったく我が家らしい。ようやく３人でしっかりと合格を確認し、渋渋に合格証書を取りに行き、私の受験は無事に幕を閉じた。

　そんな私がする、受験アドバイス

・社会や理科の知識や算数の大事なポイントなどをメモ帳やミニノートに残しておくと試験直前に見直すことができる

・基礎トレやコアプラス、言葉ナビは毎日少しずつやって基礎をかためると、知識を使いこなすことができるようになる