私の中学受験は第一志望女子学院、第二志望渋谷渋谷ともに不合格、第三志望豊島岡女子学園に進学という結果だった。もちろん落ちたことは悲しいが、それ以上に、この受験で私の行くべき学校に導かれたことを嬉しく思っている。そんな私がＳＡＰＩＸの後輩たちに伝えたいことは二つある。
　一つ目は、最低限やっておくべきこと。まずは基礎トレ。毎日満点を目指すことで、計算力や問題を正確に読む力もきたえられる。毎日絶対やるようにしてほしい。そしてコアプラス。コアプラス確認テストの点数を結構気にしてほしい。私はコアプラス確認テストであまり出来のよくなかった単元を受験直前期に集中して取り組むことで、得意単元といえるくらいまでになった。
　二つ目は、第一志望だけが全てではないということ。私は、第一志望の女子学院に落ちているが、結果として別に悪いことではない、というか逆によいことだと思っている。その理由は、「ご縁のある学校に選ばれたから」である。この言葉は、二月二日の夜、女子学院に落ち、豊島岡に受かった時に父親に言われた言葉である。実際、女子学院を志望していた理由は、両親に勧められて少しいいなと思ったからだけで、よく考えたら別に豊島岡でもいいのである。そう考えると、「女子学院に落ちても豊島岡に行けるのだからいいじゃないか！」と前向きに思えてきた。今では、「女子学院に落ちて豊島岡に受かってよかった」とまで思っている。私のように軽い気持ちで志望校を決めている人はあまりいないと思うけど、どれだけ志望していても、結局第一志望に受かる人は、全体の30％くらいしかいない。だから、これから受験がやってくる君たちは、「もし第一志望に落ちてもご縁のある学校に選ばれるのだから大丈夫！」と思ってほしい。
　そうこう言っても、やっぱり、第一志望に受かってほしい。だから今頑張って勉強して、悔いのない受験生活を送ってほしい。頑張ってください！