音楽やスライドを効果的に活用
楽しい雰囲気の教室に活気が生まれる
英語科の工藤大奈先生。「生徒が楽しめるように授業を工夫し、準備に時間をかけています」と話します
安田学園の中2の「英語」の授業前、休み時間の教室から音楽が聴こえてきます。洋楽のポップスのようです。「スムーズに英語モードに切り替えられるように、授業の1分前から音楽を流しています」と話すのは、英語科の工藤大奈先生です。「授業で取り上げる文法が歌詞に含まれる曲を選んでいますが、そのことは伝えずに流して、生徒が『この文法は、あのフレーズで使われていたな』と気づけるような工夫をしています」と続けます。
「Are you ready?」という先生の掛け声で授業がスタートしました。音楽、スライドが効果的に使用され、50分間、先生からの指示や問い掛けは、基本的にオールイングリッシュで行われます。リズム音楽に合わせたあいさつに続き、生徒たちは簡単なお題についてペアでやり取りを行います。
テレビモニターに、誰もが知る日本のアニメに登場する家族・登場人物が映し出されました。「Who is the tallest?」と先生が問い掛けます。意図しての1か月前に学んだ比較級の復習です。先生が発語する英文を生徒が耳で聞き、繰り返したあと、ランダムに生徒を指名します。自信がなさそうに小声で例文を読み上げる生徒に先生は「Once again」と問い直しますが、生徒ががんばって再度答え直すと、先生は必ず「Nice try!」と声を掛けます。
授業では音読が重視されています。単に文章を読むのではなく、登場人物になりきりながら意味を意識して読むことを大切にしています。こうした音読活動は、自分の考えを英語で伝えるための土台づくりになっています。
この日のテーマは新出文法である感嘆文が含まれる「友だちとの夏休みの計画」。生徒が自分のことに置き換えながら学べるため、「話してみたい」という意欲が自然に引き出されます。
さらに、授業ではペアワークも活発に行われます。発表者はデジタルルーレットで決定。誰が指名されるかわからない適度な緊張感が、集中力を高めています。スピーキングに困っているペアがいると、周囲の生徒が英単語でヒントを出してサポートする場面も見られました。発表後には大きな拍手が沸き起こります。クラスが一つになって授業を盛り上げ、みんなで理解しようとする雰囲気が印象的でした。
音読・ペアワーク・発表など
授業でしかできない学びを大切に
活気ある授業の背景には、工藤先生の徹底した準備があります。「教科書はあくまで素材です。それをどう料理するかが教員の役割だと思っています」と語ります。同じ内容を複数クラスで教える場合でも、生徒の反応に納得できなければ授業をつくり直すこともあるそうです。
また、教科書のストーリー性を生かし、以前学んだ重要表現を回想シーンのように振り返るという工夫も取り入れています。既習内容の定着を図りながら、生徒が楽しめる授業づくりを常に意識しているのが特徴です。50分の授業では、音読・ペアワーク・発表などを5〜10分程度で切り替えながら進めることで、生徒の集中力を維持しています。
工藤先生が特に大切にしているのは、「授業でしかできない学び」です。問題演習は家庭でもできますが、対話やスピーキング、プレゼンテーションは仲間がいる教室だからこそ実現できます。授業でアウトプットの機会を多く設けているのも、そうした考えの表れといえるでしょう。ペアワークも同様に授業でしかできない学習法で、英語が得意な生徒と苦手な生徒とが互いに学び合える効果があります。1人では英文が作れない生徒も、得意な生徒のサポートを受けながら学ぶことができ、教える側も理解を深めることができます。また、ペア同士であれば間違いを恥ずかしがらずに練習できるというメリットもあります。さらに、授業の最後には発表の時間を設け、人前で自分の考えを伝える経験を積み重ねています。
こうした指導の根底にあるのは、「間違いを恐れないことが英語力の向上につながる」という考えです。工藤先生は、生徒の誤りを直接正すのではなく、正しい表現をさりげなく示すよう心がけており、「中2の段階では、英語を楽しいと思うことと、自信を持つことを最優先にしています」と強調します。英語が好きになれば、みずから学び続ける力が育ち、学力向上にもつながると考えているからです。
最後に、工藤先生は「英語に限らず、どの教科も『楽しい』と思うようになれば、必ず伸びます。本校には、学ぶ楽しさを感じられる授業がたくさんあります」と、受験生に安田学園の魅力を語ってくれました。
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スライドや音声、音楽が使用され、リズムよく授業が進みます
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先生も交えて楽しみながら英語でコミュニケーション。笑顔が絶えない授業です
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授業の終盤、自信を持って自分のことばで伝えるアウトプットができるようになります
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ペアワークで英語が飛び交う教室。授業でしかできない学びのなかで、「話したい」という意欲を引き出します
安田学園中学校・高等学校
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