数学の体系的理解と毎週の理科実験で
物事の仕組みを深く考察する力を養う
入試広報主任 飯野 都 先生
近年、理数教育の充実に力を入れている背景について、入試広報主任で数学科の飯野都先生は、「理数系が好きな生徒を増やしたいという本校の方針に加え、文系のイメージが強い法政大学でも理系の学生を増やしたいという思いがあります」と語ります。単なる計算力や知識の習得ではなく、世の中の現象に対して、みずから「なぜ?」と問い、体系的に物事をとらえる姿勢を育む教育を実践しています。
数学では、計算分野の「代数」と図形分野の「幾何」を並行して学ぶカリキュラムを採用。これらを同時に扱うことで、一見、別々に見える両分野が実は深く結びついていることを体感し、数学を体系的に理解する力を養うのが目的です。
理科教育の柱は、中学3年間を通じて毎週実施される実験です。授業で学んだ理論をその週のうちに実験で確かめ、比較や考察まで行う学習サイクルを徹底しています。また、レポートはタブレットを活用しながらも「手書き」で作成することを重視。デジタル時代だからこそ、みずからの目で観察したものをスケッチし、自身のことばで論理を組み立てて表現する経験を積み重ねることで、客観的な整理力と他者に伝える表現力を磨いています。
こうした取り組みの成果は着実に表れています。2016年の共学化以降、高3で理系クラスを希望する生徒が年々増加。かつては1学年14~15クラスのうち1クラス程度だった理系クラスが現在は3~4クラスに増え、内部進学生がその半数以上を占める年もあります。
少人数制指導と定着試験が支える学び
知的好奇心から主体的な活動へ
理数への興味を深める一方で、苦手意識を持つ生徒を取り残さない手厚いサポート体制が整っているのも強みです。数学と英語では、中1から1クラス約30人を半分に分けた「少人数分割授業」を実施しています。教員は生徒一人ひとりのつまずきを把握しやすく、生徒も気軽に質問できるこの環境が、基礎学力の定着を支えています。また、毎週の「定着試験」で理解度を細かく確認し、結果を迅速に授業へと反映。必要に応じた補習や個別の声掛けで、理解を着実に積み重ねています。
生徒たちの主体的な挑戦も目立ちます。高校在学中に気象予報士試験の勉強を始め、大学1年で見事合格を果たした女子生徒や、中学のサッカー部から高校物理部へと転じ、「宇宙甲子園 缶サット部門」で全国大会に出場した男子生徒など、理数への興味をきっかけに、自分の可能性を広げています。飯野先生は「数学の問題を解くことや理科の実験が好きという気持ちが、多様な活動につながっているのであればうれしいですね」と語ります。
3年間にわたる実験で培った観察力と、定着試験で積み重ねた粘り強さは、大学進学後はもちろん、その先の社会でも生きていくでしょう。
時計塔校舎を中心に広がるキャンパスには、充実した施設・設備が整っています
法政大学第二中・高等学校
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