受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

挑戦する心を駆り立てる
多彩な教育プログラムを通して
みずから道を開く力を養う

市川中学校・高等学校 校長 及川 秀二 先生

後に続く生徒たちを揺さぶる
「アカデミックデイ」の体験発表

聞き手1
サピックス
小学部事業本部長
玉井 滋雄

神田 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも3期連続で指定され、今年で13年目を迎えました。これもなかなか他校にはないことだと思います。高2では理系志望の生徒全員が課題研究に取り組み、研究成果を発表する機会もあるそうですね。大学の研究室や研究機関、企業で先端技術などについて学ぶほか、エネルギー問題と廃炉作業について学ぶ福島研修、火山地帯の地形や動植物について学ぶ三宅島研修などもあり、とても充実していますね。

及川 三宅島研修は高2生が対象ですが、そうした巡検はどの学年、どの教科でも行っています。SSHの課題研究は、自分たちでテーマを決めて1年かけて研究して、最後に発表を行います。本校ではどこかに行って何かを体験したら発表して、後輩たちに話を聞かせるようにしています。それが年1回、3月に行う「アカデミックデイ」です。この日は丸一日を使って、生徒たちが1年間に体験したことを発表します。SSHの課題研究の発表会もこの場で行います。このほか「トビタテ!留学JAPAN」や福島研修での経験など、自分で地道に取り組んだことなら何でもいいのです。今年もジェンダー問題の研究からソロバン日本一の実技発表まで、多岐にわたった内容でした。先輩の発表は後輩たちの大きな刺激を与えます。在校生だけでなく保護者や卒業生、大学の先生方なども見に来られます。

22年7月 さぴあインタビュー/全国版:
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