受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

さっぴーの社会科見学へ行こう!

第177回 インターメディアテク

 東京駅の目の前にある「KITTE」。国立競技場を設計した建築家・隈研吾さんが内装を手掛けたこの商業施設の中に博物館があることは知っているかな? その名は「インターメディアテク」。日本郵便と東京大学が協働して運営する公共施設で、東京大学が長年集めてきた標本や資料を展示しており、誰でも気軽に「知の扉」を開くことができるんだよ。

さっぴーからクイズだよ

東京大学が持っている学術標本の数は、全部でどれくらいだと思う?
①約4万点
②約40万点
③400万点以上

男の子 「東京大学でしょ? これはものすごい数になるんじゃないかな。だってぼくの小学校の理科室にだって、昆虫や鉱物の標本などがたくさん並んでいるだもん。東大なら、その数は桁外れなんじゃないかな」
女の子 「確かに。東大は、長い歴史のなかで、さまざまな研究を行うためにたくさんの標本を集めただろうし、これを調べてほしいと、世界中から東大に送られてきたものもあるはず。400万点くらい持っていてもおかしくないよ」
さっぴー 「2人ともいい読みをするねえ、正解だよ。国立大学の第1号として東大が誕生したのは、今から約150年前の1877年(当時は官立大学)。以来、東大は研究などのために世界中からたくさんの標本を集め、また、集まってきたんだ。その数は、400万点以上にも及ぶそうだよ」
男の子 「やっぱり。でも、それだけの標本を管理するのは大変だよね。東大のキャンパスのどこかに、大きな保管庫みたいなものがあるのかな」
さっぴー 「もちろん大学のある本郷や駒場でも保管しているけれど、実は、学外にも標本を管理・保管し、同時に展示する場を持っているんだ。KITTEにある博物館『インターメディアテク』もその一つだよ」
女の子 「KITTEって、東京駅の目の前にあるビルのこと? あそこに博物館なんてあるんだ」
さっぴー 「うん。インターメディアテクは東大とKITTEの母体会社・日本郵便が手を取り合い、実際の研究に使った標本や資料を展示している場所。誰でも自由に、しかも無料で見学できるんだ。行ってみないかい?」
男の子 「東大の標本を見られるなんておもしろそう! もちろん行くよ!」
24年3月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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