受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 標本から自然史と文化史を学ぶ インターメディアテクにやってきました!

COLONNADE2

東京大学の
コレクションが集合!

女の子 「ふうん、博物館のスペースは、KITTEの2・3階にまたがっているのね。順路もないし、自由に見て回れるんだ」
男の子 「じゃあ、まずは2階からチェックしてみよう。ギャラリーに入ると…。うわあ、中は標本や資料でいっぱいだ! とても入館無料の施設とは思えない迫力だな」
女の子 「2階は自然史にかかわる標本を中心に展示しているのね。特に骨格標本が多いね。見応えあるなあ」
男の子 「植物・鉱物・貝殻などの標本もあるね。展示品を納めたケースやキャビネットは、昔の東大で使われていたものなんだね」

大迫力のクジラと
キリンの標本

男の子 「やっぱり大きな動物の骨格標本は迫力あるね! これは全長7mのミンククジラの骨だって」

女の子 「口もとても大きいね。ミンククジラは、イワシなどの小さな餌を大量の海水ごと丸のみにして、上あごの内側にあるヒゲでこして食べるんだって」
男の子 「こっちの骨格標本は、神戸市立王子動物園で飼われていたマサイキリンのもの。キリンといえば長い首だけど、骨格標本を見ると、その構造がよくわかるよ」
女の子 「へえー。キリンの首は長いけど、首の骨の数は人間と同じ7個だって。キリンは1個1個のパーツが大きいのね。生き物のからだって本当に不思議」

発見1カメの甲羅は実はろっ骨!

 カメといえば甲羅。これは背骨とろっ骨がくっついて、硬い板のようになったものなんだ。それがからだの外に大きく張り出しているんだね。館内にはカメの骨格標本もあるので、甲羅の構造をじっくり観察してみて。

さまざまな哺乳類の剥製

女の子 「見て見て! 哺乳類の剥製のコーナーよ。キツネにリスに、イタチの仲間のオコジョ、クマやカモシカの幼獣の剥製もある。かわいいなあ」

男の子 「ノウサギは夏毛のものと冬毛のものが展示されている。夏は茶色だけど、冬は雪みたいに真っ白だ。彼らは季節によって毛色を変えて、天敵に見つかりにくくしているんだね」
女の子 「わあ、これはアルマジロとセンザンコウ? どっちも哺乳類だけど、アルマジロは甲羅を、センザンコウは大きなうろこを持っている。哺乳類で甲羅を持っているのはアルマジロの仲間だけ、うろこを持っているのはセンザンコウの仲間だけだって。おもしろいね」
男の子 「あれっ、こっちのクッションの上では、剥製のタヌキがすやすや眠っているよ。本当に生きているみたいだ。おもしろいなあ」
24年3月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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