受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田実業学校中等部

娘と歩んだ道

A.Kさん お子さんの名前 Hさん

 娘は、それまで通っていた学習教室をやめたタイミングで、3年生11月にサピックスに入室しました。3~4年生のころはいくつか習い事をしていたため、家庭学習の漏れがないように親子で一緒に一週間の家庭学習のスケジュールを立て、クラス替えのたびに作り直し、5年生以降も同様に取り組んできました。
 だんだんと勉強が進んで解くスピードが上がってくると、家庭学習やテストで、特に算数のケアレスミスが目立つようになり、正答率の高い問題を落とすことがたびたび起きるようになりました。娘は、頭で計算して途中式や筆算を省略したり、自分の書いた数字を読み間違えたり、解答用紙に書く答えを書き間違えたりすることもありました。そのつど注意をして、見直しをするように伝えましたが、先生にも相談させていただいたところ、「間違えた具体的な理由を自分で分析して書き留めておくように」とのアドバイスを頂きました。たとえば、単に「計算ミス」と書くのではなく、「筆算のここの部分の繰り上がりを忘れていた」などと。そのように見直しや分析を続けていくことで、それまではなんとなく問題をこなしていたような取り組み方でしたが、徐々に意識して取り組むようになり、ケアレスミスは少しずつ減っていきました。
 ただ、合格力判定サピックスオープンの4回の結果は安定せず、第一志望校の合格可能性が80%のときもあれば20%のときもあり、学校別サピックスオープンも芳しくない結果で、親はそのたびにさまざまな葛藤を抱えていました。ふだんはマイペースな娘もさすがに危機感を覚え、そこからやっと本格的にエンジンがかかり、親が何も言わなくても、最後の1か月間は主体的に集中して取り組んでいました。
 そんななか、本番2週間前、それまで風邪などほとんど引いたことがなかった娘が体調を崩し、親としてはなんともいえない不安に陥りました。幸いにも本人は数日で回復し、以前と変わらないテンションで過ごすことができていたので、その胆力に感銘を覚えたと同時に、本番もうまくいくと確信に変わりました。最後までがんばっている娘を信じられたことが、娘のチャレンジを後押しすることにつながったのではないかと思っています。無事に第一志望の学校に合格を頂くことができ、模試はあくまでも模試であり、その結果にあまり振り回されず、目の前のことを着実に取り組み積み重ねていく大切さを実感することができました。
 合格を頂けたことだけでなく、中学受験を通して大きく成長した娘の姿は親としてうれしく誇らしくもあり、親にとってもたいへん良い経験となりました。
 本当におめでとう。

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