２月３日、海城中の試験を終えると昼食をとり、ぼくと家族で広尾へ向かった。行き先はもちろん麻布中だ。
　午後２時59分、予定より少し早く受験生が中庭へ入り始めた。合格者の受験番号が貼られているのを見て、真っ先に列の前へ駆け込んだ。その直後、後ろの父の「あった!!」という声と同時に、自分の受験番号を見つけた。ぼくはうれしさのあまり、号泣し、何度も掲示板を見返した。
　ぼくは、４年生でサピックスに入室した。最初は最上位クラスにいられたが、そのせいか気がゆるみ、何回か連続して、テキストにまったく手をつけていないときもあった。そして夏休み明けにはまさかのクラス落ち。さすがに焦り始め、なんとかテキストをこなしていたが、４年生の前半、真面目にやらなかったがために成績は低迷、それでも５年生の後半からは上位クラスにまで行けるようになった。しかし、実を言うと９月の学校別サピックスオープンでは麻布中の合格可能性は30％だった…。
　ぼくが、麻布中に合格することに役立ったことを書くと…、

〇算数…麻布中はだいたいの大問で問い同士のつながりがあるので、わからなくなったら前の問いを見てみる。これは絶対やったほうがよい。

〇国語…前半（解答用紙で言えば上段？）のあらすじを確認する問題は確実に取る!! そうすれば合格ラインには届きます。

〇理科…平常授業のコラムとクロスワードはやっておいたほうがよい。かなり楽しい。

〇社会…問題文をしっかり読む!! これがなかなか難しい。知識も大切に。

〇４教科…麻布中はいつも６割取れれば受かるので、いっそ４割置いてくるくらいの気持ちで本番は受けてきてください。

　後輩の皆さん、麻布中で待っています!! そして、サピックス、ありがとう！