受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 麻布中学校

二つの転機。最後は自分を信じて

K.Kくん

 ぼくは新4年生の2月に入室してから6年生の前期まで、受験に対する実感がなく、特に4年生のときには、テストの結果が悪くても、何も感じないほどでした。そんなどうしようもないぼくですが、先生方は辛抱強く手を差し伸べ続けてくれました。
 第一の転機は5年生の夏でした。夏休み明けのテストで偏差値40台を出してしまい、そのとき初めて、「このままではまずい」と思いました。親からの圧力もあり、このときから家庭学習をある程度こなし、算数も基礎的な問題に絞って繰り返し学習するようになりました。その結果、いちばん上のクラスに定着し、少しずつ学習も軌道に乗ってきました。しかし、それでも「全力」で勉強に取り組むことはなく、テレビやゲームの時間が多くありました。そんな状態で6年生の後半まで来てしまい、知識が足りないままに過去問を解き始めることになりました。
 なお、そんななかでも4年生から読書だけは続けていて、それが麻布中合格のための国語力の礎になったと、今では思います。
 話を戻します。過去問も満足に解けないまま最後の面談が訪れ、それが第二の転機になりました。そこで先生は、「このままで本当にいいのか」「後悔しないのか」と厳しいことばを使いながら、ぼくを鼓舞してくれました。それからはテレビを見る時間を減らし、苦手分野の復習や「コアプラス」を使った知識の定着にも取り組みました。誘惑の多い年末年始も自分に負けずに勉強を続け、受験校の土曜志望校別特訓やSS特訓の授業プリントの復習、過去問にも取り組み、特に麻布の算数は25年分をやり込みました。1月校を受験できなくなるハプニングもありましたが、それでも勉強を続け、無事、受験したすべての学校に合格できました。皆さんも自分に負けず、自分を信じて努力を続ければ、きっと合格できると思います。最後に、忍耐強くぼくを支え続けてくれた先生方、本当にありがとうございました。

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