受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 栄光学園中学校

中学受験は気持ちのぎりぎり勝負!!

R.Tくん

 ぼくが中学受験で学んだことは三つあります。
 一つ目は、家庭学習と休憩とのめりはりを強くつけることです。やるときは全力で取り組み、やらないときは勉強のことを何一つ考えないで休むと、やる気を起こせます。また、家庭学習のときは、「自分がいちばん努力していない」と思って、緊張感を持つ練習をするとよいです。勉強する日を何日か続けると、やりがいがわかるようになり、勉強が楽しくなってきます。中学受験をするからには、ぜひ、この楽しさを味わってみてください。
 二つ目は、前を向きながら、とにかく毎日進むことです。テストの点数が悪かった、先生に叱られたなどの過去は、過去にしきれないときがあります。その出来事が今のことであるかのように自分につきまとってしまい、今を正しく見られないと、勉強一本のみに没頭・集中することは難しいです。だから、つらい過去はそれが起きたときに向き合い、認め、課題を自分のものにしましょう。自分のものにするときには、できれば「言語化してノートにまとめ、それを覚える」という方法ではなく、「すぐさま体で覚える」という方法がよいでしょう。言語化すると、意味を取り違えてしまうことがあるし、何よりも、近い意味のことばを選んでいるので、本当の意味が伝わらないからです。過去は誰にも変えられないので、前を見ながら自分が変わっていくしかないのです。そして、毎日、少しずつ、ゆっくりでいいので、前に前にと、進むことが大切です。
 三つ目は、多少の我慢も必要ということです。自分がやりたくないことも我慢してやれば、次はそれを我慢と思わなくなります。やる気が出なくても、初めの一歩を踏み出せれば、それが自然と「習慣」になっていきます。初めの一歩は、簡単でやりやすいものをやるといいでしょう。習慣がついたら、量を増やしたり難易度を上げたりしていきましょう。皆さんが全力で努力し、受かったらいいなと思います。がんばってください。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ