受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 海城中学校

第一志望校への思い

T.Fくん

 「えっ…」
 本郷中を受けた帰りに、第一志望校の海城中の合格を知り、うれし涙があふれた。
 まず、ぼくは入室したとき偏差値が60台まではあり、いちばん上のコースにいた。しかし、それも5年生まで。5年生からはどんどん成績が下がってしまっていた。6年生に入っても成績は上がらず、下から2番目のコースまで落ちてしまった。そこで、苦手な算数と国語を中心に勉強した。算数は基礎を固めていきながら、立体図形、場合の数、平面図形を中心に特訓した。国語は同じ校舎にいた友だちに誘われて、質問教室に通った。過去問のわからないところなどをいやというほど質問した。理科は「理科資料」、社会は日本国憲法、データバンク、「歴史資料」「アトラス」を隅から隅まで読んだ。そのかいあって、最後のサピックスオープンでは合格可能性60%までいったものの、平均偏差値は52であった。さらに海城中の合格可能性が20%のものが4回あった。
 そして1月入試。栄東中A日程を落としてしまった。「このままではだめかもしれない」。そう思いながら、それまでのプリントの復習をした。あきらめかけたけれども、「海城中に行く」という気持ちが強かった。
 2月1日。サピックスオープンと同じように試験会場へ向かっていった。しかし、サピックスオープンのときよりも緊張してしまった。そのうえ、算数が2問しかわからなくなり、勢いで手を動かした。理科もあまりわかるところがなかった。
 翌日の本郷入試の試験会場を出ると、母が無言でいた。そこで不合格を確信した。無言のまま、あまり人がいない道まで入ると、自分で合格発表を見るようにと言われ、自分のパスワードを入れた。そして最初へと続く。
 これから本番に向かう皆さんへ。偏差値や志望校判定の数値をあまり気にしすぎないように。塾の先生や学校への強い思いを持ち、がんばってほしい。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ