２月３日。ぼくは早稲田中を受験し終わった後、迎えに来た父から開成中と聖光学院中の合格を聞き、うれしさと驚きがたちまち込み上げ、思わずガッツポーズを作った。
　ぼくがサピックスに入ったのは低学年の夏ごろだったが、勉強に馬力がかかったのは、開成中をめざそうと決めた６年生になってからだった。そのころのぼくは上位クラスをキープしていたものの、上がったり下がったり。特に算数の成績がなかなか上がらなかった。その現実からぼくは逃げていたが、受験の天王山とされている夏期講習に差しかかるころには、「このままではいけない」と危機感を抱き、夏休み中は全教科、特に算数の勉強をがむしゃらにがんばった。
　そして、９月になりＳＳ特訓や過去問を解くのが始まり、開成対策が本格化した。しかし、開成中の過去問を解いてもなかなか合格者平均点に達しなかったし、サピックスオープンでの合格可能性も安心できる数字が出せなかった。一時期は志望校を変えようか迷ったが、自分がいちばん行きたい学校は開成中なので、あきらめずに最後までがんばろうと心に決めた。ネックはやはり算数だった。そこでぼくは、先生からのアドバイスでＳＳ特訓や正月特訓・冬期講習で配られた開成対策のプリントを徹底的に復習したり、開成中の算数の頻出分野の基礎を固めるために、解法力講座のテキストを解き直したりした。
　そして、本番当日はもう自分はできることをすべてやったと思い、試験に臨んだ。手応えはあり、幸運にも合格を果たすことができた。ぼくは最後まで合格するという気持ちを忘れずに努力して、本当によかったと思う。
　最後に、サポートしてくれた両親、ぼくを励ましアドバイスをくれた先生方、席を並べて一緒にがんばった友だちに深く感謝をしたい。
　皆さん、あきらめずにがんばって！ 祈・合格！