サピックスの先生に志望校の合格報告をした際に、「勝因は何だと思う」と聞かれたぼくは、「気持ち」と答えました。
　２月１日の数日前から、絶対に受かると考えるようにしました。
　直前期には、苦手分野に真面目に向き合い、少しでも不安な分野をなくすように勉強しました。６年生を振り返ってみると、夏期講習ぐらいから、受験が近づいていると感じるようになり、気持ちを切り替え、より集中しなければならないと考え始めました。また、ＳＳ特訓が始まると、ほかの人との苦手教科の実力の差を感じ、そこから苦手分野の勉強により力を入れ、授業をそれまで以上に真剣に聞くようにしました。
　ハプニングは、年末に大きな風邪をひいたことです。しかし、たくさん眠れて気分もすっきりし、元気になったように思います。すると、勉強により集中できるようになり、怪我の功名とはこういうことなんだなと思いました。
　サピックスでの授業は、サッカーワールドカップやその時々のニュースに触れたり、記憶に残ることばがあったりと、とても楽しかったです。サピックスの先生方、警備をしてくださった方々、一緒に通った友だち、そして家族にとても感謝しています。ありがとうございました。
　これから受験する方は、授業でこれが大事と言われたことを聞き逃さず、「これをやっておけばよかった」と後悔しないように、勉強に取り組むことをお勧めします。正直言って、大変なときもあると思います。でも、その経験も受験が終われば、良い思い出になります。そしてきっと、「受験をしてよかった」と感じられるので、あきらめずにがんばってください。