ぼくがサピックスに入室したのは、６年生の春でした。５年生の冬期講習に参加したときは上のほうのクラスで、「今回もそのぐらいだろう」と思ってテストの結果を見ると、なんと三つもクラスが落ちていました。
　慣れない授業やわからないことの多さに、「自分は受験する意味があるのか」とまで思い、自信をなくす日々でした。
　そんなぼくに、先生方はわかりやすい授業や励ましをくださいました。すると、徐々に成績が上がり始め、夏期講習が終わるころにはいちばん上のクラスになることができました。
　ぼくがめざしていたのは聖光学院中なのですが、得意なのは麻布中などが出す思考系の問題でした。算数では、60点満点の麻布中よりも１５０点満点の聖光学院中のほうが過去問の点数が低い、などということもありました。
　「これではまずい」と思い、聖光学院中形式の問題をたくさん解いたり、「コアプラス」などを使ったりして基礎固めをしました。
　その後も、サピックスの授業をしっかり受け、合格力判定サピックスオープンなどのテストで経験を積んだら、入試当日もあまり緊張せず、しっかりと問題に向き合うことができました。そのおかげで、納得のいく結果を出せました。
　最後に、受験をするうえで必須なことを紹介します。

①テストの復習・過去問・「基礎力トレーニング」をする（ぼくは１月に詰め込んで苦労しました）。

②基礎は必ず習得する（どの形式にも応用可能）。

③記述は８割以上埋める（内容が良くても、字数が少ないと△か×になる）。

④自分の志望校の問題をたくさん解く（志望校対策プリント、過去問など）。

⑤塾の友だちと仲良くして授業を楽しむ（楽しいからこそ学びたくなる）。

　皆さんの努力が実り、合格をつかむことができるように祈っています！