私は合格力判定サピックスオープンが最も重要だと考えます。なぜなら、自分の受ける学校を選べば、その学校の入試とまったく同じ環境で模試を受けられるからです。ちなみに、私はすべての合格力判定サピックスオープンを併願校で受けました。そのため、併願校の入試に慣れることができたのです。
　２月３日、第一志望の武蔵中の合格発表がありました。結果は無念の不合格。このとき、すでに第三志望の世田谷学園中にご縁をもらっておりましたので、翌日に受ける芝中の第２回入試が最後の目標でした。そのため、合格発表を見てからすぐに、あらためて芝について調べ始めました。
　祖母と国語の見直しをし、そして、今までの倍率や合格者平均点など、主要な情報を調べ、当日意識することをまとめて、当日に確認できるよう「ファイナルペーパー」の作成に取り掛かりました。そして２月４日、いよいよ入試本番、休み時間やテスト開始前の自習可能な時間を使って、このファイナルペーパーを見ました。このことで、気をつけるべき点をしっかりと意識して、問題に取り組めるようになりました。そして芝合格を勝ち取れたのです。
　つまり私が合格できた理由をまとめると、重要なことは次のとおりです。

①合格力判定サピックスオープンの受験会場を決めるときは、できるだけ併願校の候補から選ぶこと。

②入試前に当日意識することや学校別に気をつけることを整理し、当日見て確認できるようにすること（過去の倍率や平均点を書いて、本番で難しかったときに「３人に１人は受かるなら大丈夫だ」と安心できるようにするとなおよい）。

　この二つを徹底することが勝利の秘訣です。
　受験は人生の通過点に過ぎません。大切なのは、そこまで努力したという事実です。皆さんも受験で全力を出せるようがんばってください。