ぼくの受験は全部で６回の予定でしたが、急きょ決めた１校を含めて７回受験し、前期の第一志望校以外の試験で合格できました。
　ぼくにとって初めての受験が、第一志望校の試験でした。後期もあるとはいえ、前期のほうが募集人数も多いので、絶対にこの試験で合格したいと思っていました。過去問６年分にもしっかり取り組んで臨みましたが、試験の雰囲気に緊張してしまい、算数では試験終了５分前に間違いに気づくも直すことができず、その後の科目もこの失敗を引きずってしまい、あまり良い出来ではありませんでした。結果が気になりながらも受験は続き、翌日夕方に合否結果の発表がありました。やはり第一志望校の結果は不合格でした。失敗したという自覚はあったので覚悟していましたが、「なぜ合格できなかったのか」という気持ちが強く、翌朝にラストチャンスとなる後期試験を控えているのに、全然気持ちを切り替えることができませんでした。そのとき父から、もう１校少しレベルの高い学校を受験してみてはどうかと提案され、「もう後がない」という暗い気持ちから、「新たな目標に向けてチャレンジする」という前向きな気持ちへと、うまく切り替えることができました。
　後期試験、前期に苦しんだ算数で、また手が止まりました。でも、このときは「絶対に合格してやる」という思いで粘り強く考え、「やれることはすべてやった」と思えるほど、全力を出して試験を終えることができました。
　ぼくはこれまで生きてきた３分の１を受験生活に費やしましたが、受験校すべて合格という結果で、本当にがんばってよかったです。
　「合格しました」というウェブ画面の文字を見たうれしさは一生忘れません。
　ぼくを支えてくれた家族、先生方、ありがとうございました。