ぼくは４年生の冬期講習のときからサピックスに通い始めました。
　ぼくがサピックスに通い始めて最初に大変だったのは、周りの子たちよりも知識が不足していたことです。授業に追いつけなかったこともありました。そのため、入室するまでの間に勉強（特に基礎）をしっかりしておいたほうがよかったと思いました。
　５年生のときは、４教科ともに板書を写そうとし過ぎて、先生の話を聞いていなかったことがよくありました。しかし、実際には板書を写すのはメモ程度でよく、先生の言っていることをよく聞き、理解することが大切だと気づきました。
　６年生になると授業時間も増えて、自宅で勉強する時間が少なくなります。ここで大切になるのは、なるべく多くの内容を授業中に理解することです。そうすれば時間的に余裕が生まれ、やれなかった教材をやることもできます。また、９月ごろになると過去問にも取り組み始めます。そのときに大切なのは、直しをきちんとやることです。国語は特に分析をすること、算数は解法を理解すること（そのためにはコピーして解き直しをしたほうがいいです）、理科・社会は知識を確認することが必要です。勉強をするときは短期集中（量より質）が大切です。
　受験当日の朝は基礎プリントのようなものをやって、頭を動かしておきましょう。採点はしなくても大丈夫です。また、受験校まで行くときは、カイロなどを使って体（特に手）を温めておきましょう。もし、受験直前に緊張したら深呼吸をしてください。入試では満点が求められるわけではないので、解けない問題があっても、ほかの問題を完璧にすればよいでしょう。難しいと思う問題は、ほかの人にとっても難しいので、焦らないでください。
　合格可能性が20％でも、合格する可能性はあります。あきらめずにがんばってください。