私の第一志望は、渋谷幕張中でした。クラスはほぼいちばん上で、合格可能性も80％だったので、このままこつこつと努力すれば、合格できるかもと思っていました。しかし、６年生になり、過去問を解いて、わかったことがありました。それは、私と渋谷幕張中の問題の相性が悪いことです。来年、受験する人へアドバイスを三つ挙げておきます。

①算数に「数の性質」と「場合の数」があることです。苦手な人も多いかもしれませんが、入試に出ます。この二つは、規則に気づくまで調べさせることが多いので、時間を取られやすく、注意が必要です。

②理科は、知識系の問題が少ないです。リード文がとても長く、知識の基本があるからこそ応用できる、その場で考える問題がほとんどです。受験前にできることは、「理科資料」を読み込むことです。何度も復習したところをもう一度やるよりも、何倍も役立ちます。

③社会は、理科と同じく「そんなの知るか」みたいな問題もあります。できることは、「歴史資料」を読み込み、豆知識をつけることです。特にページ下のひと口メモは役に立ちます。社会と理科に共通していえることは、知らない知識問題が出ると、だいたいリード文にヒントがあるので、一度戻って読み返すといいです。

　以上の三つに気をつければ、合格は目前でしょう。
　最後に、受験生へ。自分が本当に行きたい中学校があることを忘れないでください。誰に何を言われても、ほかの学校を薦められても、テストや模試で失敗しても（私も渋谷幕張中のサピックスオープンで合格可能性50％を出し、へこみました）、自分のめざす学校への合格を目標に、がんばってください。私たちは、制服を着て、登校する皆さんのことを、渋谷幕張中で待っています。