受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 渋谷教育学園渋谷中学校

悲しむな、楽しめ!

K.Tくん

 2月1日13時、ぼくは暗い気持ちで渋谷渋谷中の校門を出た。時間のせいで算数と社会が解き切れなかったからだ。それでもなんとか昼食で気を取り直し、広尾学園中へと向かった。翌日、午前に渋谷渋谷中を受け、午後に1日目の結果が出た。予想どおり渋谷渋谷中は落ちていて、広尾学園中は受かった。しかし、2日の結果は3日にわかり、なんと合格だったのだ。ぼくは跳びはねて大喜びし、母は目に涙を浮かべていた。
 ぼくはもともと楽に考え、ゆったりとした心を持っていた。そのため母によく「危機感を持ちなさい」と言われていた。9月のサピックスオープンで合格可能性80%を取ったとき、うれしくて喜んでいると、「油断しなさんな」と言われたほどだ。
 そんなぼくでも、受かった理由は四つある。
①家庭学習には優先順位をつける。
 解き直しは最重要、解いていない問題は時間がない場合、解かなくてよし!
②苦手なものは基礎から。
 ぼくの場合は理科が苦手なので、理科は簡単な問題を解いた。
③算数はとにかく数をこなせ!
 算数は「有名中学入試問題集」を1月に一日1校分解いた。「一日一善」みたいなものと同じ(笑)。
④緊張は「落ちる」でほぐす!
 ぼくの場合、あまり緊張はしなかったが、緊張はふざけてほぐした。たとえば、受験のNGワード「落ちる」と言わない、言ったらからかうなどだ。
 そして、いちばん重要だと思うのは立ち直りだ。失敗しても、試験が複数回あるときは「しょーがない」と思うのがいい。
 周りの人の期待をプレッシャーと考えず、ばねと考える。
 楽しく受験を!
 ファイト!

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