私は３年生でサピックスに入室した。当時の偏差値はなんと、25！ そのときはまったく気にしていなかったが、今見ると、その出来の悪さに笑ってしまう。でも、そんな私も真剣に勉強するうちに、５年生では上位クラスまで上がることができた。
　しかし、私は社会以外の成績はいまいちで、６年生の前期は成績が伸び悩んだ。特に算数はどんなにがんばっても成績が上がらず、大嫌いだった。あきらめようと思ったこともあるくらい。そんななか、いよいよ始まったＳＳ特訓。相変わらずの点数を取る自分に腹が立ったことも。しかし、クラスメートと切磋琢磨できてよかったと、今は思っている。そして、次第に私の成績は安定し、上位クラスを保つことができたが…。
　12月。そろそろ過去問も終わるころ。保護者個別面談があり、「第一志望校のレベルを上げたらどうか」と先生に言われた。
　今の時期に志望校を変えていいのか…。
　少し不安もあったが、思い切って第一志望校を女子学院中へ。遅れを感じつつ、過去問に取り組んだ。だが、「あの」算数で25点を取るなど、けっして順調ではなかった。
　１月に入り、理科・社会は「コアプラス」、国語は漢字や「言葉ナビ」など知識系のおさらいをしながら、算数は不得意分野、ＳＳ特訓の志望校対策テキストを中心に復習をした。先生方に「自分を信じて」「がんばれ」と励まされ、今までの力を出し切って合格を勝ち取ろうと決意した。
　そしてついに当日。あまり緊張しなかったが、女子学院中の理科にあまりにも自信がなく、「落ちた」と思った。不安だった。
　翌日の合格発表。緊張しながら受験番号と暗証番号を打ち込む。次の瞬間!! 「合格」という文字が目に飛び込んできた。信じられなかった。結果的に、すべての受験校から合格を頂き、とてもうれしくなった。
　今まで支えてくれた家族と先生方、本当にありがとうございました。受験生の皆さんも自分を信じて。
　～祈・合格！～