私は５年生の冬にサピックスに入りました。入るのが遅かったため、最初のうちは授業についていくことができず、これから先のことがとても心配になっていました。けれど、単元の復習があり、わからなかったところもそのときのわかりやすい先生の説明で、どんどん授業の内容がわかるようになってきて、気がつけば、いろいろな問題が解けるようになっていました。すると、授業が楽しくなって、サピックスに行くのがつらくなくなりました。しかも授業を楽しく感じるようになると、勉強する意欲も湧き、成績はだんだん上がっていきました。
　そのなかでも、特に成績が上がったのは算数です。入ったばかりのころの点数は、良いときで50点、悪いときは30点台、偏差値は40くらいで、いちばん苦手な科目でした。けれど、授業をしっかりと聞き、家で欠かさず復習した結果、最後のほうは毎回１００点以上が取れるようになってきて、偏差値はだいたい60にまで上げることができました。
　算数の成績が良くなった一方、最後まで社会が足を引っ張りました。私は、覚えるのがあまり得意でないため、授業で聞いたことは、復習するときにはなんとなくしか頭に入っていませんでした。けれど、配布された単語帳形式の年代や公民の暗記カード、「知識の総完成」などを毎日欠かさずやり、暇さえあれば歴史の本を読んでいました。また、先生からのアドバイスどおり、間違った問題はすぐに解答を写して終わりではなく、自分で資料を使って調べ、ついでに調べたページに載っているほかのところも読むなど、転んでもただでは起きない精神でやるようにしました。
　日々の努力の結果、私は第一志望校に合格することができました。「努力は裏切らない」。私はそう思っています。だから、皆さんも最後まであきらめずにがんばってください。吉祥女子中であなたを待っています。
　祈・合格。