私はメンタルに関する話をしようと思います。なぜなら、学習面で参考になる話があまりないからです。授業中に居眠りをしたり、１月31日までゲームをしたりしていました。そんな私が桜蔭中に受かったのも、ある意味で奇跡ですが、そういうことではありません。実は、入試本番で算数の大問を１個丸々落としたのです。時間が足りなかったのですが、その大問は４問ほどあり、そこ以外にも空欄を作っていた私に大ダメージを与えました。しかも、算数の前、桜蔭中独特の国語でも空欄を作っていました。塾の先生方には「みんな同じ」と言われていましたが、完全に時間配分ミス。みんな同じなはずはないのです。しかし、休み時間が25分だったのが幸いし、なんとかメンタルを持ち直して、残る教科に集中しました。
　そのおかげか、理科・社会の解答はそこまで悲惨なものにはなりませんでした。しかし、家に帰った後も、私の気分は晴れず、精神がやられていました。そこで私の頭は「このまま２日目を受けさせたらやばい！」と考えて、なんとか気分を上げようとしますが、心は頑固にも沈んだままです。そして、頭は考えました。すると、「このまま無理やり気分を上げても、うまくいかないだろうなあ。うーん、まあいっか。こういうときは時間が解決してくれる！」と、思考放棄しました。食べて寝て、朝起きたときの気持ちはどうしたことか、晴れていました。そして受験を終え、合格発表を見たとき、半ばあきらめモードでしたから、合格とわかったときは疑ったくらいです。そう、これが〝 奇跡〟です。
　長くなりましたが、ここから得られることは次の二つです。

①何が起きても、気持ちさえ切り替えればなんとかなる。

②困ったときは時間に委ねる。

　これを胸にＧＯ！