２月２日午後７時。豊島岡女子中の合格発表画面で自分の受験番号を見つけ、私の受験生活は幸せで満たされたゴールを迎えました。振り返ってみると、私が第一志望校に合格したのは、次の三つの大切なものがあったからだと実感しています。
　まず、サピックスの教材です。６年生になると勉強量が格段に増えますが、理科や社会の「覚える系」の教材は後回しにせず、ＳＳ特訓が始まるまでに終わらせることをお勧めします。「サピックスの教材をやり切った」という事実は、本番を迎えて何よりの自信となります。
　次に、大切な家族です。両親は教材の整理や毎日のスケジュール管理をしたり、志望校選びの参考となる資料を集めたりしてくれました。算数の難しい問題を一緒に解いたことも良い思い出です。そんな家族はまさに縁の下の力持ちで、そのほかにも私が不安な気持ちにならないようにいろいろなサポートをしてくれていたことを、受験を終えた後で知りました。
　最後に、いちばん伝えたいのは志望校への強い思いを持つことです。私は家族と相談し、偏差値よりも、その学校に入ることへのわくわく感があるかどうかで、すべての志望校や受験校を選びました。受験生活は長く、いろいろなことがあります。家庭学習が追いつかなくて苦しんだり、思うように成績が伸びずに心が折れそうになったりすることもありますが、あこがれの志望校に通うことをイメージして、ピンチを乗り越えるようにしていました。そして結果的に、サピックスに通った４年間で一貫してあこがれていた第一志望校に合格することができました。
　受験を勝ち抜く人は、志望校への強い思い、それをかなえるための人一倍の努力、その努力に裏打ちされた自信の三つを持っていると思います。皆さんも、第一志望校で過ごす学園ライフの夢を胸に、受験を乗り越えてください。豊島岡で待っています。―祈・合格―