私は、最初のころは「受験」というものがわからないまま、３年生の夏期講習からサピックスに入室しました。母と２人で勉強をこなし続け、上位クラスをキープする日々でした。しかし、５年生になるとなかなか上位クラスに入れず、もどかしい日々を送りました。理由は二つあり、一つは社会の暗記を面倒くさがっていたから、もう一つは国語や算数の成績が安定しなかったからです。いずれも、自分の勉強不足です。それでも、なかなかスイッチが入らずに、５年生終了。今となっては、とても悔しいです。
　しかし、６年生となって状況が一変します。それまで経験したことがないほどのクラス落ちをしたことで、ついに私のスイッチが入り、勉強に本気になりました。サボっていた社会の暗記をがんばったため、元のクラスよりも上のクラスに上がれました。とはいえ、私の志望校の豊島岡女子中にはかすりもしていない偏差値です。それでも、私は「絶対に受かるよ～」と謎の自信。偏差値がどんなに最悪でも、自信に満ちあふれていました。その理由は「ポジティブ心」です！ 私がいちばん心がけていたのは、ポジティブな心でいることで、できる限り、物事を楽観的に見ようとしていました。
　しかし、さすがの私も１回目の豊島岡女子の不合格には涙しました。２月１日の受験校からは合格をもらっていたので最悪な結果にはならないものの、ずっと行きたいと思っていた学校に落ちたため、すごく悲しかったです。合格発表の結果に涙を流しながらも、制服を着て笑っている私自身の絵を描き、心を落ち着けて、また勉強しました。そして２回目の豊島岡女子の入試では、無事合格。私は自分の受験番号を見つけたとき、「何かのドッキリかな」と思うくらい信じられず、驚き、またうれしかったです。
　私が言いたいのは、くじけそうになったら物事を楽観的に見ること。志望校に行きたいと思う強い気持ちを保つこと。この二つです。
　受験生、最後までがんばって！ 応援して待っています！