受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 灘中学校

首都圏からの灘中合格への道のり

 首都圏在住のサピックス生において、西の最難関校である灘中を目指す生徒はそう多くはないだろう。あろうことか息子は灘・筑駒・開成・栄光という、入試の出題傾向の異なる四つの学校を志望することになった。今思えばいささか無謀なチャレンジだったのかもしれない。

 息子が灘を受験するきっかけは、灘中特別算数講座・灘中受験ツアーの案内を見たことである。息子は幼少期を兵庫県で暮らしており、幼心に灘中への憧れがあったのかもしれない。案内チラシを見るなり、「灘中受験したい」と言うようになった。

 息子の得意科目は社会と算数、苦手科目は国語。灘中の試験科目には最大の武器である社会が無いので、正直合格は難しいだろうと思っていたが、本気で受験を考えている息子に対して、単なる力試しではなく、合格に向けて真剣に取り組むこと、他の3校についても手を抜かず最大限の努力をすることを条件に受験を了承した。

 ここからは、灘中合格に向けて取り組んだ内容を紹介する。

■算数

 灘中特別算数講座(夏期・後期)や過去問に取り組むことで1日目の点数は取れるようになった。2日目の対策はSSで取り組む開成・筑駒対策プリントが効果的だった。また、図形の問題が多く出題されるため、超図形プリントを復習しておくことをおすすめする。

■国語

 1日目の対策として、灘中1日目知識力完成講座、語彙力完成プリント、A授業テキストの知識問題に取り組むとともに、本番前日まで毎日漢字の要(STEP3まで)をやった。

 2日目は過去問の添削を先生にお願いするとともに、質問教室で記述の解答の作成方法を教えていただいたことで、苦手だった国語も得点源にすることができた。

■理科

 他の学校では見られないような、高度な思考力・計算力が求められるので早い段階で過去問に取り組み、先生に提出して見ていただいた。

 最後に、灘中受験ツアーに触れておく。他塾とは異なり、親は同行せず、引率の先生が受験終了まで見てくださる。ホテル(1人部屋)に宿泊し、21時消灯と消灯時間が早いのも良かった。そして、朝は直接先生が起こしに来るため、寝坊する心配もなかった。後から聞いた話によると、このサピックスの灘中受験ツアーは非常に長い歴史があるそうで、安心して息子を受験に送り出すことができたとともに、息子にとっても生涯忘れられない思い出となっただろう。

 開成・筑駒合格は叶わなかったが、憧れの灘校に進学できたことについて、サピックスの先生方に心より感謝を申し上げる。