受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田中学校

結果以上に得たもの

 息子がサピックスに入室したのは、4年生の夏でした。それまで通っていた塾の進度よりも遥かに速く、ついていけるか心配していましたが、授業の復習をしっかり続けた結果、2か月で一番上のクラスに上がることができ、第一志望校を浅野から聖光学院に変更して頑張り続けました。その後も新6年生の2月まで順調にクラスを維持し、親としてもどこか安心して見守っていました。

 しかし、順調に見えた受験生活は思わぬ形で揺らぎます。新6年生の2月頃からゲームに夢中になり、夏までの数か月間、勉強に身が入らない日々が続きました。さらに6年生になると算数の難度が一気に上がり、思うように解けないことが増え、授業点でも散々な点数が続き、やる気を失っていました。「塾をやめたい」と口にすることもあり、親としてどう支えるべきか悩む毎日でした。

 転機となったのは9月でした。クラスが二つも下がり、さすがに本人も危機感を持ったようです。自らゲームを封印し、「ここからやり直す」と決めました。そこからの姿勢はまるで別人でした。算数の過去問やテキストで出来なかった問題、理科・社会の知識や漢字と語彙をノートにまとめ、塾への行き帰りの電車の中で見直していました。苦手としていた国語は、先生に教わった解き方を忠実に守り、テキストの復習を徹底しました。また、わからない問題は放置せずに必ず先生に質問していました。すぐには結果が出ませんでしたが、受験直前になって、過去問の点数が大きく伸びました。努力は続ければ報われるのだと、親の私が教えられました。

 第一志望の聖光学院の合格を頂くことはできませんでしたが、最後まで努力し続けた経験は息子にとって大きな財産になったと思います。そして、第二志望の早稲田に合格を頂くことができました。さらに、栄東では東大クラス一年間特待の合格を頂き、息子にとって大きな自信につながりました。

 息子の受験を通して感じたのは、成績の上下よりも、「自分で立ち直る」ことの大切さです。迷い、失敗しながらも、最後は自ら決断し、努力を積み重ねたこと。その姿は親にとって誇りです。

 これから受験に挑む皆さんも、思うようにいかない時期がきっと訪れると思います。それでも自分を信じて努力し続ければ、その努力は形を変えてきっと力になります。心から応援しています。

 最後に、サピックスの先生方に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。