穏やかな受験生活の一例
「受験終わったら合格体験記書いてね」と言われた6年の春、それまでは体験記に書けるような波瀾万丈もなかったが、受験が終わった今思い返しても最後まで平穏だった。
幼少期から鉄道、地理、歴史が好きで本の虫。選挙特番を正座で見ているような早熟なタイプ。私立中には鉄道研究部があり、鉄研に入ることが目的で受験を検討した。とは言うものの、両親共に中学受験経験はなく、4・5年は土日休みという理由だけで新4年の春にSAPIXの門を叩いた。これまで勉強系の習い事はゼロ、ダメだったら転塾しようと軽い気持ちだった。入室にあたり、6年まではレジャーに行きたい。メンタル壊すようならすぐ撤退。ということは我が家の暗黙の了解だった。また私自身がストイックすぎるので、主人にストッパーをお願いした。
家庭学習が終わらないとよく聞くが、息子はなぜか余裕で終わっていた。そもそも聞いてきた家庭学習の範囲があっていたのか謎のままだが。コアプラス等の小テスト系はやったの?と聞くと、やったと言うので信じるのみ。基礎トレはやらない日もあった。こうしてキャンプ、スキーなどレジャーを楽しみつつ、家庭学習とテスト前の復習だけをやっていたが、成績の乱高下もなく平穏に終わっていた頃が冒頭の話の部分だ。6年になっても家庭学習とテスト前の復習をするのみ。私もフルタイム勤務なのでそれ以上のサポートはできなかった。受験体験記を読むと間違え直しノート作ると良いというのをよく見たので、作ったら?と何回か言ったが、普段のノートすら何が書いてあるか分からない状態だったので、早々に諦めた。
ゲーム等で親とバトるとも聞くが、息子は休憩といえば新聞、歴史漫画、地図を読み込むことだったので、勉強になっていると思うと怒ることもなかった。社会は勉強じゃなくて趣味とまで言っていたが、後にこの趣味が大いに助けることになり、苦手な算数の凹みを社会が救ってくれていた。
6年になると算数が足を引っ張ったので、何度も先生に相談した。授業翌日に家庭学習をしていたが、翌日だと覚えてしまっていたので、翌日、1週間後と2回やるようにしたところ少しずつ効果が表れてきた。9月のSOで一度成績が下がったがすぐ持ち直し、とても良い状態で1月を迎え初戦の栄東の合格を手にした。栄東の受験当日の鉄道情報を鉄研アカウントがこまめに情報発信してくれるのを見て、栄東も行きたい。市川も早稲田も本郷も行きたい。体が四つ欲しいと言っていた息子を見て、どんな結果になろうとも、この受験は成功だったとこの時点で確信した。結果として第一志望の早稲田中に合格を頂けたのだが、親としてはどの学校も魅力的で辞退した学校に代わりに行きたいくらいだった。
今息子は早稲田中のHPを見て、体が一つじゃ足りないと言っている。これから6年間何度でも体が一つじゃ足りないと言うくらい、全力で学校生活を楽しんでほしいと切に願う。