受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

やりたいことはすべてやれる!
「経験」を「学び」にして
世界に羽ばたく人になる

洗足学園中学高等学校 校長 宮阪 元子 先生

模擬国連の国際大会も生徒が主催
何にでもチャレンジしてほしい

キャプションあり
上/メインエントランスの脇にあるコミュニティスペース「Minerva Cafe」
下/第2の図書館「TEA LIBRARY」にはカフェテリアとしての機能も。一角には、本格的な茶室「緑叡庵」があります

安酸 「他流試合」という学外活動が活発なのも、貴校の大きな特徴ですね。

宮阪 学外での交流活動やセミナー、国内外でのコンペティションなど、やりたいことがあれば、何にでも積極的にチャレンジしなさいというのが本校の方針です。生徒が自分で見つけてきて参加するものも少なくありません。

神田 その一つに「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会」があります。昨年は国内・海外から51校、345名が参加した大規模な大会で、海外からは14か国が参加したそうですね。そんな大会を主催したのが、貴校の模擬国連同好会だったとか。驚きました。学校主催ではないのですね。

宮阪 はい。学校を挙げて行う活動ではなく、生徒たちが主催するイベントです。海外で行われた模擬国連の国際大会に参加した生徒たちが、日本でも同じような活動をしたいと、他校に呼び掛けて始めたもので、2024年3月の開催で9回目を迎えました。

神田 そうしたさまざまな学びの経験を重ねて、最終的には国内外の高等教育機関に進むわけですが、そのためのサポートも非常に充実しています。さまざまな補習・講習がありますね。

宮阪 担当の教員がとても熱心です。高校の卒業式の日の早朝、テキストを読みながら通学路を歩く高1の生徒がいたので、「なぜテキストを見ているの? 何かあるの?」と聞いたのです。すると、「先生、信じられますか。今日は高校の卒業式ですよね。なのに英語の再試験があるんですよ」と(笑)。わたしが「それは先生の愛情でしょ」と言うと、「愛情が深いのはわかるんですけどねえ」と、うれしそうに校舎に入っていきました。そんな生徒にも、卒業式の日に英語の再試験を行う熱心な教員にも感動しました。もちろん正規の授業への思いは強いですが、そうしたサポートについても、教員はそれぞれ強い思いを持って行っています。

神田 生徒に対するサポートの一つひとつに先生方の心がこもっているのですね。

24年6月号 さぴあインタビュー/全国版:
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