さぴあインタビュー/全国版
やりたいことはすべてやれる!
「経験」を「学び」にして
世界に羽ばたく人になる
洗足学園中学高等学校 校長 宮阪 元子 先生
多様な個性があるからこそ
全体として大きなパワーになる
神田 2023年度の大学合格実績を拝見しました。東京大学には22名が合格し、そのうち現役が19名というすばらしい結果となっています。海外大学への合格実績も、大学はもちろんですが、特にデポー、グリネル、ユニオン・カレッジなど、アメリカのすばらしいリベラルアーツ・カレッジを選んで進まれていますね。生徒がみずから調べて選んだのでしょうか。
宮阪 それもありますが、先輩たちが進学していることが大きいですね。ネイティブの教員もしっかり調べてくれますが、良い学校の情報は卒業生の経験で積み重なっていきます。
神田 それでは最後に、受験生と保護者の方に向けて、メッセージをいただけますか。
宮阪 生徒には「学校でのすべての経験が学びですよ」と伝えています。同様に、受験生の皆さんにとっても、小学校での経験はとても大事です。小学校での経験が中学校生活につながり、それがまたその先に続いていくので、一日一日を自分なりに楽しんで、充実した日々を過ごしてほしいと思います。
安酸 貴校を志望するサピックス生もたくさんいますが、本日のお話を伺ってなるほどと思いました。他流試合や海外の経験など、幅広くさまざまなことができるので、「やりたいことに思う存分に挑戦できる学校」という期待を持って志望する生徒が多いのだと思います。
宮阪 その他流試合ですが、昨年度は350件以上、のべ800名ぐらいが参加しています。もちろん、生徒全員が参加しているわけではありません。実は、ある保護者の方が卒業後の保護者の会でこんな話をしてくれました。「うちの子は他流試合的なものは一つもやりませんでした。でも高3まで友だちがいろいろやってきたのをずっと見て応援してきて、話もたくさん聞いてきて、そこから学ぶことも多く、そのおかげで進路が決まったと言っていました」と。そのお話を聞いてうれしかったです。「多様性」ということばを生徒が使い始めていると言いましたが、多様な生徒がいるからパワーは生まれます。いろいろなことに挑戦する生徒がいて、それをそばで見守る生徒がいる、だからこそ全体として力が湧いてくるのだと思います。
神田 異なるものがあるからこそ、新たな創造が生まれてくるというのは真理ですよね。まさしくダイバーシティがあって初めて、気づかなかったことが見えてくるわけですから。今後も、貴校の生徒たちから湧き出すパワーに期待しています。本日はありがとうございました。
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