受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

主体的に学び、
卒業研究に取り組みながら
みずから考える力を身につける

神戸大学附属中等教育学校 校長 齋木 俊城 先生

半数近くが難関国公立大学の
総合型・学校推薦型選抜に出願


オールイングリッシュで進められる英語の授業。卒業までに世界に自分の考えを発信でき、大学の研究入門レベルにも対応できる英語力の習得をめざしています

立見 Kobeプロジェクトを実施していることにより、大学でも総合型選抜や学校推薦型選抜で合格するケースが増えているのではないでしょうか。

齋木 この3年間の実績を見ると、特に増えているというわけではありません。神戸大学や大阪大学などが総合型選抜や学校推薦型選抜での入学枠を増やしたらもっと増えるのでしょうが、ある程度増えた後は、毎年20人前後で推移している状況です。

 本校の場合、生徒の構成が、附属小学校からの進学者しかいなかった時期が6年間ありました。その時期にある学年で、大学合格実績を出そうとして、実験的に総合型選抜や学校推薦型選抜へのチャレンジを勧めましたが、現在は学校として特別に推薦にシフトしているわけではありません。結果的に、その時期に実績を残せたので、その後も、チャレンジしている生徒がいるということです。ちなみに、国公立大学の総合型選抜や学校推薦型選抜に出願する生徒の数は、1学年110人前後のうち、半数近くです。

立見 それでも半数近くとは、高い割合ですね。推薦書などを書く担任の先生方も大変でしょう。

齋木 評価書や推薦書は8月くらいから書き始め、11月まで続きます。しかし、仮に40〜50人が出願しても、そのうち合格するのは20人前後ですから、合格する割合としてはそれほど高くはありません。

 本校では、校内のさまざまなところに生徒の研究成果を示すポスターが張ってあります。また、学校案内などで紹介している卒業生も、その多くが総合型選抜や学校推薦型選抜で志望校に合格しています。そうしたものを見ている後輩たちは、学力だけでなくプラスアルファのある人にあこがれを抱くようになっているのです。在学中の研究で何らかの成果を残すというプラスアルファを使って大学に進学し、大学に入ってからもさらにそれを深めていく。それを一つの成功のモデルと位置付け、自分もそうなりたいと思うのです。一方で、そうは考えない生徒もいます。たとえば、東大の学校推薦型選抜に出願できるのは本校で最大4人です。そんな狭き門をめざすよりも、こつこつと受験勉強をして一般入試で合格しようと考える生徒もいるわけです。

立見 ところで、2025年度は、入学適性検査の日程を変更されるそうですね。

齋木 これまでは検査会場の都合で、統一解禁日から5日目の水曜日午後に実施していましたが、2025年1月実施の入学適性検査については2日早めて、統一解禁日から3日目の月曜日(1月20日)の午後に実施します。それは、6年生(高3)に対する大学受験の指導を早く再開したいという理由からです。適性検査の前日から合格発表までは校舎に入ることができないため、その期間は、われわれも6年生の大学受験の指導ができません。それを早くできるように検査日を早めるわけです。

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立見 そういう理由があったのですね。それでは最後に、貴校をめざす受験生と保護者の方々にメッセージをお願いいたします。

齋木 本校は、生徒が主役の学校です。国際的視野を持ち、未来を切り開く真理探究の精神に富んだグローバルキャリア人の育成をめざしています。高い教科力を身につけ、その力を生かし、社会課題の解決をめざす生徒たちが学ぶ場です。これからの社会で新たな価値を創造し、平和をつくり出す人たちを待っています。体調管理に気を配り、納得できるまで学習に取り組んでください。

立見・石原 本日は、貴重なお話をありがとうございました。

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24年9月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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