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学校説明会レポート

学校説明会レポート

香蘭女学校中等科

2026年6月1日(月)

キリスト教の精神を土台に、一人ひとりの「賜物(たまもの)」を伸ばす教育を実践

1888年、英国聖公会の宣教師エドワード・ビカステス主教によって創設された香蘭女学校は、キリスト教の教えを土台とした人間教育を行う女子校です。東急大井町線・同池上線の「旗の台」駅から徒歩5分という利便性の高い立地ながら、校内には池や小川を配した築山があり、豊かな自然に囲まれた環境で学ぶことができます。

この日の説明会では、最初に、校長の佐藤忠博先生が学校の教育理念について紹介しました。立教大学や聖路加国際大学と同じ日本聖公会に属する同校は、「祈りのうちに自らを育む」「薫りをはなて とりどりに」「『いのち』に寄り添い、慈しむ」の三つを大切にしています。教育目標は「自らの賜物を磨く」と「共に生きる喜びを知る」の二つ。佐藤先生は「『賜物』とは神から与えられた才能や個性のこと。一人ひとりがその価値に気づき、社会や平和のために生かせる女性へと成長してほしい」と語りました。さらに、自分の賜物を大切にするだけでなく、他者の賜物も尊重し、互いの違いを認め合うことが大切だと強調。「本校には、自ら進んで賜物を磨く先輩や仲間が多く、その姿へのあこがれが生徒たちの成長を支えています」と話します。

続いて入試広報室より、教育内容や学校生活について説明がありました。一日の始まりは「朝学習・朝読書」です。静かな時間のなかで、生徒たちは読書や基礎学習に取り組み、落ち着いた気持ちで授業に臨みます。

創立以来、力を注いでいる英語教育も大きな特色です。中等科では週6時間の英語授業を実施。クラス全員で学ぶ「英語Full」と、少人数で学ぶ「英語Half」を組み合わせ、ネイティブ教員と日本人教員による実践的な指導を行っています。さらに「総合英語」では、多読やスピーキングにも取り組みます。図書室には約1万冊の洋書がそろい、生徒たちは自分のレベルに合わせて読書を進めることができます。

一方、数学では基礎学力の定着を重視しながら、中3からは高等科の内容の指導を開始。理科では校内の築山を活用した観察学習や実験を数多く行います。また、立教大学の理学部と連携した実験講座を開講するなど、大学レベルの学びに触れる機会も設けています。

同校独自の探究学習「SEED(Self-Enrichment EDucation)」も特徴的です。「SEED」は聖書のことばに由来する「種」を意味し、生徒たちは教科の枠を超えて興味・関心のあるテーマを探究します。高等科では論文作成にも取り組み、みずから問いを立て、考え抜く力を育んでいます。

グローバル教育も充実しています。英国語学研修やカナダ短期語学研修、高1・2のを対象とした「UK-Japan Young Scientist Workshop」など、多彩な海外プログラムを用意。さらにカナダ中期・長期留学や立教英国学院編入制度など、一人ひとりの希望に応じた学びの機会が整っています。

学習支援体制も手厚く、高3生が中等科生をサポートする「学習会」では、先輩たちが自作の教材を用いて後輩を指導します。放課後や長期休暇中の補習、自習室「Study Hall」の活用など、日々の学習を支える環境も充実。また、高3生が新入生を支える「BIG SISTER制度」では、学年を超えた交流を通して、思いやりの心を育んでいます。

このほか、文化祭「ヒルダ祭」や運動会、120年以上続く伝統のバザーなど、生徒が主体となって運営する行事も盛んです。学校生活のさまざまな場面で、みずから考え、行動する力を培っています。

進路面では、立教大学や聖路加国際大学への推薦制度があります。特に立教大学への推薦枠は充実しており、学則定員と同数の推薦枠を確保。中高6年間を通して培った学びを土台に、多様な進路へとつながっています。