受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

息子と共に歩んだ中学受験

Y.Oさん お子さんの名前 Rさん

 振り返れば、あっという間の4年間でした。小学2年生の冬、都内の複数の大手進学塾の体験授業を受けた息子が、「楽しかった、ここに通いたい!」と決めたのがSAPIXでした。その後、5年生までは順調に学力を維持していたものの、6年生になると難易度の変化やプレッシャーからか、家庭での学習時間が十分に取れず、成績が安定しない日々が続いたこともありました。それでも、最終的に出願したすべての学校に合格できたのは、息子自身の努力と、学びの楽しさを教えてくださった多くの先生方のおかげであると深く感謝しています。
 この体験記では、6年生の秋以降、私が息子の伴走者として気をつけてよかったと感じたことを3点、記したいと思います。
⒈ 志望校の過去問から傾向と対策を分析
 授業のない平日と土曜午前中は過去問の演習に充て、第一志望の麻布中は10年分、第二・第三志望の早稲田中と本郷中はそれぞれ3年分を解きました。過去問を通して、麻布中は4教科で120点を取れば間違いなく合格できるということが分かったので、息子の得意・不得意に合わせて各教科で目標点を設定し、復習のボリュームを調整しました。特に社会は点数が伸び悩んでいたので、私も一緒にテキストを見て、記述のポイントや知識の整理をしました。また、SOを通じて理科に抜けがあることが分かったので、直前期には麻布中以外の対策も兼ねて、冬期講習で配られるプリントのX問題を中心に、演習を重ねました。息子の得意・不得意を把握し、それに応じた対策を講じたことが、最終的な結果に繋がったのだと思います。
⒉ 明るい雰囲気づくり
 これは1月の直前期に特に有効でした。息子の成長を褒めたり、私自身の受験時の成功体験や失敗談を共有したりし、息子が自信を持って受験に臨めるように努めました。普段仕事で遅く帰ってくる夫も、早めに帰宅してくれ、家族全員で息子の大好物の夜ごはんを食べたり、麻布中に合格したら何をしたいかを話したりして、直前期を楽しく過ごせるようにしました。勉強の合間には息子とドッジボールをしたのも、良い思い出の一つです。受験に向けて気持ちを整え、家族みんなで明るく接したことが、息子にとって精神的な支えになったのだと思います。
⒊ 規則正しい生活と食事
 受験期に限らず、私は日々規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を意識してきました。睡眠時間は最低でも8時間半を確保し、食事は手作りの温かい料理を心がけ、体調管理にも気を配りました。ストレスに負けない丈夫な身体を作るのは、親ができる最も大切なサポートであると私は考えています。
 と色々と書いてしまいましたが、やはり最後は息子の力を信じて、笑顔で送り出すことに尽きると思います。
 2月1日、グラウンドの前でグータッチを交わし、格好良く校舎に向かっていった息子の姿を、私は一生忘れません。
ご指導いただいた先生方、ありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2025年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ