親子で取り組んだ受験は、決して平坦な道のりではなく、挫折しそうなことが何度もありましたが、本当に多くのことを体得できました。
　ＳＡＰＩＸへの入室は新４年生の２月からで、親発意の中学受験スタートでした。入室するまで、母親が付きっきりで国語と算数を教え、入室テスト３回目にしてようやく合格となりました。
　息子は、入室してからは授業を楽しそうに受講していましたが、マンスリーテスト前の復習は苦手で、特に理科・社会の知識はなかなか覚えられませんでした。親がテストまでの復習計画を立てても、親が付きっきりで見てあげないと、なかなか実の入った勉強はできません。テストも平均点を下回る方が多かったです。
　５年生になってからは、習い事のバドミントンをやめさせ、ＳＡＰＩＸでの勉強に集中するようにさせました。算数は、授業で指示された問題以外にも取り組ませ、各種テストも平均点を上回るぐらいの成績を取れるようになって行きました。ただし、成績の上下も激しく、点数が悪い時は、息子を叱りながら、テストの復習をさせていました。親としては、息子を発奮させていたつもりでしたが、今思えば効果があったかは疑問で、もう少しモチベーションを保てるように、良い点にも目を向けてあげた方が良かったかと反省しています。
　６年生になってからは、１回あたりの授業時間が長くなります。リズムを崩さないように、日々のＳＡＰＩＸの授業とテキストの復習に精一杯取り組んでいましたが、夏期講習マンスリーテストまでは、テストの平均点を下回ることの方が多く、モチベーションも低下気味でした。このままではどこも受からないのではとの考えが頭をよぎりました。そこで、夏期講習中に校舎の先生へ相談したところ、「基礎固めが重要、充分に睡眠をとったほうが良い」とアドバイスをいただき、指示された問題以外も取り組ませていたのをやめさせ、基礎固めを重視しました。睡眠もしっかりとるようにさせました。今振り返ると、夏期講習までの基礎固めが大事で、その後の応用問題や、過去問演習への取り組みでのレベルアップにつながっていったと感じています。９月以降のＳＳ特訓では、単科を何にするか悩みましたが、家族で話しあって、１科目は比較的得意な算数を選択。もう１科目は、苦手な国語・社会・理科の中から理科を選択。ＳＳ特訓で、算数と理科の成績が伸びて、息子も自信を付けて行きました。６年後期の合格力判定サピックスオープンは４回中２回、４科目合計で平均点を上回り、自信を持って入試に臨むことができました。
　入試当日、本人が親以上に落ち着いていて、１月入試も、２月入試も合格。親が色々試行錯誤してやらせるよりも、ＳＡＰＩＸの先生を信じて取り組んで来た方が良かったと思っています。本当にありがとうございました。