受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 本郷中学校

偏差値マイナス10ポイントからのチャレンジ

M.Mさん お子さんの名前 Hさん

 子供の中学受験という大きな試練を親として見守った日々を振り返り、その軌跡をまとめたいと思います。第一志望の早大学院は広いグラウンドと、大学までの一貫校で自由な雰囲気に惹かれました。この学校に憧れを抱き、取り組み始めましたが、本人の平均偏差値より80%合格偏差値が10ポイントも高く、サピックスオープンでも全く手が届かない状態でした。

 夏休み明け、過去問に取り掛かり始めた頃は、計算問題から引っかかることが多く、思うように進みませんでした。しかし、算数を中心に復習と対策を行い、過去問10年分を複数回解き、ひたすら問題に慣れることを意識しました。また、社会が苦手だったため、サピックスから出るプリントを暗記するまで取り組み、理科はサピックスでの総復習から苦手単元を確認しながら補強していきました。模試の結果は相変わらず厳しく、最後の学校別サピックスオープンでも合格可能性は30%。しかし、過去問をやりこむことで、サピックスの算数の授業でも解ける問題が増え、クラスで上位をキープできるようになりました。それが自信に繋がり、算数の課題や問題を楽しんで解くようになってきました。冬期講習が終わる頃には、算数だけでなく、他の教科にも自主的に取り組む姿勢が見られるようになりました。

 1月の埼玉受験では、前半では必ず受かるところで自信をつけ、後半では中だるみしないようにもう1校受験しました。1月後半校は、前半の合格の気の緩みと油断から失敗してしまいましたが、しっかり分析・反省し、2月までの時間的な余裕を活かして建て直すことで、良い刺激となりました。
 受験校では一番悩んだのは2月2日校です。2月1日の合否がわからない状態で挑むため、安全策を取るかチャレンジするか最後まで悩みましたが、最終的には本人の希望でチャレンジしたいという意見を尊重し、早大学院と同じく、本人の偏差値より80%合格偏差値が10ポイント高い本郷(第2回)を受験しました。数字だけみるとびっくりしてしまいますが、過去問との相性が悪くなかったため、強気で臨めたのだと思います。偏差値に惑わされず、本人の希望と過去問との相性をしっかり見極めることが重要だと感じました。

 結果は、早大学院は不合格、本郷は合格となりましたが、本人はやり切ったという感覚で受け止めています。最後に悔いのない受験をすることができたのは、過去問をしっかりやりこんで慣れること、サピックスの授業で解けるようになってどんどん自信をつけていけたこと、そして先生方の励ましと声掛けがやる気と自信に繋がったからだと思います。最後は、親も子供が決めたことを信じて付き合う覚悟も大切でした。最後に、サピックスの授業が本当に大好きでした。ここでの励ましや声掛けが、最後の大きな自信に繋がったと確信しています。本当にありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2025年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ