５年生の春期講習に講習生として参加した事が入室のきっかけでした。サピックスへの転塾についての不安は余りありませんでした。なぜなら、数日間の講習で息子の性格や学習に対する姿勢を理解して下さったからです。元々、学ぶ事が好きで楽しそうに勉強する子でしたが、前塾ではそれが出来なくなってしまっていました。
　入室後の様子ですが、思ったように点数が取れず授業中に涙した事がありました。先生に叱られたという事ではなく、ただ悔しすぎて涙が止まらなくなったと言っていました。泣く程に悔しい気持ちになっている息子に、成長を感じたのを覚えています。
　その後、息子は授業に慣れていきましたが、私は暫く資料のファイルに苦労致しました。
　受験勉強をしていた中で、ケアレスミスを無くしていく事がとても大切だと感じました。計算問題でのミスをして点を伸ばしきれずにいましたが「そのうち出来る様になるかな」と考えていたのですが、全くそうはなりませんでした。何故ミスしたのか、どうしたらミスらずに出来る様になるか、とことん話し合って、それを実行して…の繰り返しが必要でした。
　苦手な物語文は、読書を増やすだけでは太刀打ち出来ませんでした。授業で間違えた所を一緒に解き直し、出来る限りの説明をして、知らないと思われる〝言葉〟をチェックして知らなかった言葉を書き留めるノートを作りました。
　６年生の１年間は、とても濃くて、とても早く過ぎて行きました。そんな中で、テストの結果を受け止めつつ毎日の勉強をしていきます。だから心の健康、メンタルを安定させてあげる事がとても大切でした。思春期に差し掛かってきた息子には、親の気遣いが逆効果になる時もあって６年の後期は難しかったです。テスト結果が悪く落ち込んでしまった時は、思いきって勉強から離れてリフレッシュできる様な事をしました。
　受験本番は、思っていた以上にあっという間にやって来ました。先生から「息子さんはメンタルだけですよ！ 笑顔で行ってきますが出来れば大丈夫!!」と応援頂きました。この言葉を信じて、やり切る事が出来ました。
　サピックスの先生を信じ、サピックスのテキストを信じて、やり切ったら息子にも桜が咲きました。
　サピックスの先生方、息子を第一志望校へ導いて下さりありがとうございました。
　入試期間中に沢山相談にのって下さってありがとうございました。心から感謝しております。