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最新中学入試情報
進学校 ▶ 海城中学校
遅咲きにも程がある
N.Sさん ●お子さんの名前 Rさん
受験体験記の意義は、読者のお子さんやご家庭と共通点の多い体験談を見つけ、志望校選びや現在の課題解決に役立てることだと思います。以下の条件に近いご家庭にお読みいただければ幸いです。父はフルタイムで入試問題を教えることができ、母は専業主婦で教えることができません。子どもの直近5回分の平均偏差値は54。国語は語彙が少なく、主語と述語のねじれが頻繁に起こり、文語と口語が混在。算数は得意だが、問題の読み間違いで大崩れすることあり。社会は好きだが偏差値は控えめ、理科は嫌いでテキストの出来も悪いものの、社会より偏差値は高い。この状態が入室から2月1日直前まで続き「しんどい」以外に表現しようがありませんでした。
1月中旬、埼玉の試験で黒星を取った際、得点開示で「解けていたつもり」の算数の大崩れが原因と判明しました。これを受けて、以下の対策を進めました。
国語は、SAPIXの教材や過去問を使い、毎日大問1つを取り組むことにしました。抜き出し問題は最後まで苦手で、記述問題はSAPIXに任せ、記号問題は私でも迷うような問題では正解を限定せず「私なら君の答えも正解にするよ」と柔軟に対応しました。
算数は、各大問の1問目を丁寧に解くことを強調しました。「1問目が解けないと思ったら、問題の読み間違いを疑うように」と伝え、私の独断で「本番で解法が思いつかない」や「まともにやると時間が不足する」問題には印をつけて省きました。
社会は、SSの問題を繰り返し解き、海城中学の「資料を使った記述問題」を過去問10年分で指導しました。1つの資料から必ず1つ読み取って書き、資料内の表現を用いること、文を細切れにして書くことを徹底しました。
理科は、SSの繰り返しで地学と生物を重点的に復習し、知識の50題で大抵の問題は解けると考えました。逆にコアプラスの重要性は感じず、8割を切っていても気にしませんでした。
これらの対策がすぐに効果を発揮したわけではなく、1月下旬に受けた千葉の試験や2月1日の海城の試験も黒星でした。しかし、試験問題と本人の解答を照らし合わせた結果、敗因は算数の読み間違いで、他は合格レベルに達していたと思われました。妻と先生と共に気持ちを立て直し、本人の鋼メンタルで、2月3日の2回目で合格を勝ち取ることができました。
受験を通しての最大の収穫は、息子にストイックに勉強し続ける才能があるとわかったことです。ここで合格できなくても、この才能があれば、これからの人生においてどんな困難にも立ち向かっていけるだろうと思いました。また、子どもを支えるためには、焦らず、無理なく、時には柔軟に対応することが重要だと感じました。試験の結果だけでなく、彼がどれだけ自分と向き合い、努力し続けたかが一番大切だということに気づかされました。この経験を通して、今後も息子の成長を見守り、応援し続けます。
2025年度中学入試 受験体験記 |
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