ＳＡＰＩＸの皆さまに心から感謝します。息子の合格は、下位コースの子にも戦う力を与えてくれたＳＡＰＩＸすごい！に尽きます。以下は、家庭学習をしない息子に終始ブレながら関わった母の記録です。
　入室以来算数が好きで、当初算数の個別塾も併用しましたが、家での勉強は面白くないと復習はせず成績は低迷、意欲も上がらないため５年春に一度受験撤退を決意した折、どちらもやめました。１カ月後やっぱり受験したいと言い出し他塾を体験したとき、サピの方がおもしろい、これからは家でもしっかりやるから戻らせてと言うので、ＳＡＰＩＸに再入室しました。しかし、その後も変わらず、せめて家庭学習の補完になればと自習室のある個別塾に行かせるなど迷走しました。この時期が一番成績の乱高下が激しく、親子関係も悪かったです。私が出勤前にテキストに付箋を貼り、やることリストを置いていっても息子はスルー。５年後期から６年になっても復習を嫌がる彼を見て個別塾に頼りたくなる私に、ＳＡＰＩＸだけ行っていればよしと夫はブレませんでした。息子はＳＡＰＩＸの授業を楽しみ、家ではおやつを食べながらゴロゴロと理科資料集を眺め、週１回の水泳は１月中旬まで続けました。ＳＡＰＩＸの模試ではすべて海城の志望校判定は20％以下でした。自分は出来るがＳＡＰＩＸの模試だから振るわないだけだと高をくくる息子が、現実を知る機会になればと思い12月下旬に他塾の模試を受けました。ここで初めて海城に60％の数字が出ました。息子は得意顔でその後過去問に取り組むようになり、苦手の国・社について海城の入試問題と相性が良いこともわかりました。
　１月の栄東に合格したら２月は本人の希望どおり出願すると決め、結果的に２月１日の海城、午後巣鴨、２月２日の栄光に出願しました。出願後もＳＳの復習等には気が向かず、手に入る全ての過去問―１日３セット（午前海城、午後巣鴨（算）、夜海城）―に受験日前日まで取り組みました。親の提案で嫌と言わなかったのはこれだけで、受験前には合格者平均点を毎回クリアしました。一方、２月２日の栄光にも彼は惹かれていましたが、時間的に対策が出来ませんでした。結果的に十分に過去問に取り組めた学校に合格しました。息子はずっとマイペースで、睡眠時間も９時間、私が何をしても生活スタイルは変わりませんでした。
　合格後、難関中学に必要な知識を10としたらどのくらい学べたと思うかと息子に聞くと「うーん、12（ドヤ顔）」。家族皆ズッコケました。息子よ、合格おめでとう。君が晴れやかな気持ちで受験を終えられたことが嬉しいです。この経験から学んだことの答え合わせが出来る日を母は楽しみにしているよ。合格メッセージ「君よ 豊饒の大海原へ漕ぎいだせ」のとおり、海城から始まる無限の未来を謳歌してください。最後に、今悩み頑張るすべての受験生と親御さまの幸せお祈りいたします。