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息子と歩んだ中学受験の道のり 開成中合格までの軌跡
H.Iさん ●お子さんの名前 Rさん
「実はサピックスに通っていることに優越感を感じていたんだ」息子がそう言ったのは、開成中学に合格して数日後のことだった。「サピックスというだけでなく、ずっと最上位クラスというのがすごい。でもこれからは違う鎧を身に付けるのかな。だって開成という凄い学校に通うのだから」と私は思った。思い返せば息子は小学3年生の2月に開成中学合格を目指して新4年生としてサピックスに入室した。当初のテスト結果に満足出来ずサピックスからの帰宅後すぐに玄関でしゃがみ込み、声を上げて泣いたのを今でも鮮明に覚えている。塾や帰宅途中、まわりを気にして我慢していたんだね。帰宅後は涙を抑えきれなかったのだと思う。「大丈夫だよ、気にするなよ、父さんのアドバイスが間違っていたんだよ」と言いながら抱き上げて慰めたのが3年前。それからずいぶん成長したね。
サピックスの学習スタイルは親のサポートが不可欠。「授業についていくためには復習が大事です」と塾の先生から言われた。そこからは、毎日の授業内容を息子と一緒に振り返り、「どこができて、どこが苦手か」を分析する日々。国語が得意な息子には応用問題をどんどん解かせつつ、受験に最も大切だといわれている算数は二人三脚で取り組んだ。算数の成績が良かった時の報告をする弾んだ息子の声は今でも宝物だ。
受験生活で最も大変だったのは、小6の冬。開成の学校別SOの成績が伸び悩み、特に算数の点数が安定せず、ママはすっかり落ち込んでしまった。受験後に聞いた話だが息子は「もう無理かもしれない」と思っていたらしい。
そして迎えた本番。試験から帰ってきた息子の表情は暗かった。「国語、理科、社会はよく出来たけど、算数で失敗した」それを聞いてママは試験当日から発表までの数日、何をしていても上の空だった。そしてついに合格発表の日。スマホの画面に映し出された「息子の受験番号」を見た瞬間、私の目から涙があふれ出した。
中学受験は、決して楽な道のりではない。ときには壁にぶつかり落ち込み、時には「もう受験なんてやめたい!」と思うこともあるかもしれない。でも、そんな日々の積み重ねが、親子の絆を深め、子どもを大きく成長させることは間違いない。そして、受験勉強を「苦しい戦い」と思うのではなく、「親子で挑む冒険」くらいに考えると、少し気持ちが楽になる。ゲーム感覚で工夫したり、一緒に本を読んだり、息抜きを大切にしたり。最後の最後まであきらめなければ、結果は必ずついてくる。
あの日、息子が「パパ、開成ってすごいの?」と聞いた時、私はこんな未来を想像できなかった。でも今なら、胸を張って言える。「すごいのは開成よりも、お前の努力だよ。」
合格発表の数日後、息子は言った。「パパ、○○会がたのしみだよ!」――ちょっと待て。それはもう少し先の話にしてくれ…。
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