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進学校 ▶ 開成中学校
親の役割とは
E.Kさん ●お子さんの名前 Tさん
「また基礎トレやってない…」
掃除をしようと息子の部屋に入ると、基礎トレの冊子が無造作に机の上に置いてあることがあり、見なければいいのに中を開くと、1週間前(ときには1か月前)から真っ白、ということが頻繁にありました。
息子は三兄弟の長男で、1年生と幼稚園児の弟がおり、私は仕事をしていることもあり、勉強の中身にはほとんど関わる余裕がありませんでした。特に6年生になってからはテキストやプリントの量が一気に増え、収納ボックスの準備で精一杯で、一つ一つ内容や出来を確認することなど不可能な状況でした。そんな中、何日も開かれていないであろう基礎トレを発見し、息子を問いただしたことが何度かありました。6年生なのにこんな調子で大丈夫なのかと、サピックスに電話したこともありましたが、先生方は笑いながら、「そうですか。本人に言っておきますから、お母さんはあまり叱らないであげてください。」とおっしゃるので、結局は先生方にお任せしてばかりでした。
基礎トレに限らず、息子は自分なりの勉強のスタイルがあったようで、親の助言は受け入れず、少しでも(アドバイスという名の)口出しをすると、機嫌が悪くなりました。テスト直しをするようになったのは6年生に入ってからだったと思いますし、問題の丸付けも私にはされたくないと一人でしていました(丸付けをしない状態で放置してあるノートもよく見た記憶があります)。あまりに話を聞き入れないので、サピックスの面談で相談したほどです。しかし、先生からは「自立に向かっているということです。それでいいので、このまま自立してもらいましょう。」とアドバイスを頂き、私が考えるような受験生の型にはめるのはよくないと思うようになりました。
思えば、幼い頃から、「やりたい」「やりたくない」がはっきりしていて、周りがやっているから自分もやる、人に言われたからやる、ということが少ない子でした。勉強の面でも、自分で必要だと思う・思わないという基準で取り組んでいたのではないかと今となっては思います。息抜きも、自分の判断でやっていました。幼稚園の頃から続けているサッカーは、秋頃まで練習に行けるときには参加していましたし、ゲームに関しても、Switchは6年生の6月末でやめると決めてからは一度もやらなかった一方、iPadに入れているゲームは受験の前日まで気分転換だと言ってやっていました。私には理解できない部分もありましたが、彼なりのルールだったのだと思います。
それでも、6年生の秋頃からは、成績も安定し始め、最終的には第一志望の開成を含め、受験した全ての学校に合格することができました。息子が自走で勝ち取った合格だと思います。親の役割は子どもを信じて見守ることなのだと改めて実感しました。
最後に、俺流を貫く息子を温かく見守ってくださったサピックスの先生方に感謝申し上げます。
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