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進学校 ▶ 開成中学校
ふたごの受験体験記
T.Kさん ●お子さんの名前 Sさん・Yさん
コロナ禍もあった3才上の姉の受験で、桜蔭中合格に全力で導いてくださったのがSAPIXの先生方でした。姉が通った校舎の責任者の先生にふたごの弟たちをお願いしたのは4年生の授業からでした。一卵性ですが長男は優しくまじめできっちり、一方次男は自由でこつこつは苦手、でも成績は取れてしまうタイプでした。
姉を見ていたためか当初は2人とも偏差値70近くあり、この調子なら姉の時より楽かななどと甘いことを考えていたところ、異変が起きたのは4年の秋、学校の問題から長男が体調を崩してしまったのです。涙をぽろぽろ流して「申し訳ないけど僕もう無理だ」と言った長男の顔は忘れられません。幼い心に無理をさせてしまったかと胸が張り裂けそうになり、息子を抱きしめながら中学受験とは違う未来もあるのだと回らぬ頭で必死に考えもしました。
様々な方々のおかげで徐々に回復できたのですが、閉ざされかけた道を開いてくださった一番大きなきっかけは、大好きな社会科の先生の、「無理しなくていいんだよ。待ってるから」とのお言葉でした。長男はこの時先生からいただいただるまをずっと大事にし、灘中遠征も含め受験当日は御守りとして常にポケットに入れていました。
その後5年の終わりまで2人とも一番上のクラスをキープ、またも「何とかなるかな」と甘い見込みをしかけたところ、今度は次男の成績が落ちてしまいました。問題が複雑になり、計算ミスや時間配分など対応が難しくなったのです。7月のテストでは再上昇、勝負の夏にやり残しはありましたが勉強量は増え、夏期講習マンスリーでは一番上のクラスに2点足りないものの手応えありの印象でした。合判・学校別サピックスオープンで開成中は40~60%の合格可能性、授業点や過去問で不安もありましたが、保護者面談で「兄と比べると不安を感じるかも知れませんが、十分優秀です。夏前よりずいぶん頼もしくなりました」と理科の先生からお言葉をいただき、子どもを信じる気持ちを強く持つことができました。その後国語の先生の御指導で得点力が伸び、算数も取るべき問題を取ることで筑開1のコースをキープできるようになり、1月に本番前日までの予定をやり残しなく完遂できたのは、長い受験勉強の中で初めてのことでした。
栄東中からの入試で、長男は灘、渋幕(特待)、開成、渋渋(特待)、筑駒と全勝することができました。進学は開成と筑駒で入学説明会当日まで迷いましたが、尊敬する社会科の先生にアドバイスをいただき開成中学に決めました。次男は、栄東では長男の得点を上回り東大特待合格、最終的に開成、渋渋、海城に合格することができました。実は合格した気でいた開成中の発表はまさかの不合格。2月11日に他校の入学説明会の後に校舎にうかがい、責任者の先生に御礼のごあいさつをしているまさにその時に母親の携帯に繰り上げ合格の連絡という劇的な展開で2人そろっての開成中進学が決まり、我が家の長い中学受験は幕を閉じました。
受験勉強を通し努力して目標を達成する喜びを知り、つらい時期を乗り越えたことで優しく繊細な心、自由で天真爛漫な心はそのままにたくましく成長してくれたと感じています。折れかけた心を支え、最高の結果に導いてくださった先生方、スタッフの方々、同級生の皆さんに心から感謝申し上げます。
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