受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

「中学受験勉強」してくれてありがとう

Y.Tさん お子さんの名前 Hさん

 まだ結果が出る前だからこそ、書いておく。
 「中学受験勉強」をしてくれてありがとう。
 毎週、持ち帰る国語の問題文を読むのが楽しみだった。大人相手でも、これ読んで話せたら嬉しい「大人の文章」を読み、記述できるようになるのは、点数以上に嬉しいものだった。
 ニュース7を見ながら、自然災害に、政治に、外貨に、徐々に感想や仮説を述べるようになっていくのが頼もしかった。
 算数にも立ち向かってくれてありがとう。
 理科だけはぶれずに強くありつづけたのは頼もしかった。
 9月、過去最低に悪かった結果を見て凹んだ夜。翌朝それでもサピックスオープンを受けて開成の文化祭に行った日。最寄り駅の本屋でビジネス本『進撃のドンキ』を選んで「買ってほしい」と差し出してくれた時、すごく肩の荷が下りた。「この子は、この先、どんな学校に行っても大丈夫だ」と。
 なにより嬉しいのが、学校でも塾でも君を教えている(いた)先生が皆、君のことを心から応援してくれていることだ。
 小学生男子らしからぬことだけど、何かを半分こに分けた時、なんのためらいもなく大きい方を相手に差し出せる君。そんな君の人生が、不幸になるわけないのはずっと確信している。
 なにより、五体丈夫に、ここまで「中学受験勉強」をしてくれてありがとう。
 「中学受験」で、どの学校に行くことになっても、その学校に「入れてくれてありがとう」とともに、「うちの子が入るなんて、ラッキーですよ。」とも僕は胸を張って言える。
 それくらい君は素敵なものを中学受験勉強を通じて手に入れているし、僕らにも与えてくれた。君の人生に幸多からんことを。
――― 受験前の手紙はここまで ―――
 SAPIXには4年間、大変お世話になりました。
 家での勉強は、妻が中心に見てくれました。年内はサピ教材が中心。1月は伸びしろの多い算数を主に行いつつ、本人が点数を取りにくかった開成の社会と筑駒の理科の過去問・予想問題を解かせていました。開成の問題を40分で解かせる工夫も。
 間違い直しをしてくれない息子には直しを強要せず、教材を幅広く集め、何が伸び代かを見極め、新作を渡すという代案が良かったと思います。息子と似た性格で成功したアスリートの成功譚も集めて参考にしたそうです。
 私は息子が読んできた文章に興味を持って読み、会話するのも効果があったと思います。是非お試しを。
 発明家の家系として、こうした親の発明と工夫が伝わっていれば。
 なお、母校である開成には運動会2回、文化祭も4回連れて行きました。開成と他校で志望を迷っている方は「開成会」で検索すると見える景色があります。
 この文章を読んでくださっている親子の「中学受験勉強」が実りあるものであることを心から祈っています。

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