受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

伴走控え目中学受験記

H.Hさん お子さんの名前 Kさん

 息子は新3年生の3月に入室しました。少年野球との両立のため、6年生になるまで土日の授業がないことも決め手の一つでした。
 3年11か月の受験勉強を振り返ると、サピックスの先生の指示のもとひたすらサピックスの教材に取り組んで勝ち取った合格でした。他の教材も与えてみましたが、ボロボロになるまでやり切ったのはサピックスの教材のみでした。
 また息子は科目毎の勉強時間の配分、教材の整理も自分でやらないと気が済まない子でしたので、我が家の親の役割は、教材コピー、送迎、学校見学の計画等の周辺フォローのみでした。最初は休日の勉強時間割を私が作っていましたが、5年生頃から「自分で決める」と拒否されるようになり、関与を減らしていきました。
 息子は算数男子で、計算より思考、算数より他の科目という時間配分を意識していたのか、算数の勉強時間は全体の5~10%程度が目安だったとのこと。結果6年後期の基礎トレはほぼ手付かずだったそう。算数の取りこぼしや国語の選択肢問題が不安定(最後の二択の勘頼り)などへの関与の仕方はあったかと振り返るものの、息子にはこれが最善だったと思っています。
 6年生後期は野球を引退しサピックス一色の毎日。マンスリーや合格力判定SOでなかなか点を取りきれずやきもきが続きましたが、我々は見守り、息子の自己評価と反省・対策を聴くという対応に徹するよう心がけました。
 過去問に取り組み始めた当初は渋幕の算数が全く取れず焦りました。得点源の算数で過去問の受験者平均未満、渋幕の学校別SOの偏差値30台と続きました。何が苦手なのかはっきりしたことはわからず、結局解決してくれたのは「たくさんの過去問に取り組み何度もやり直すこと」でした。12月後半ぐらいから渋幕算数でも点数を取れるようになり手応えをもって本番に臨むことができました。
 開成の入試では、国語と算数を失敗したとの本人談。過去にない落ち込み具合で、2月3日のチャレンジ校を残すところで焦りましたが、校舎の先生から「本人も今は心の整理をしている最中だと思うので待ってあげてください」とのコメント。帰宅後もしばらく自分の部屋にこもっていましたが、夕飯に呼ぶといつもの息子に戻っていました。親よりも息子のことをよくわかっている先生に感謝でした。20時過ぎにウェブで公開された解答速報で再現答案をおおまかに採点。高難度年の最低点クリアの可能性を確認し2月3日を待つことに。
 2月3日の合格発表は、息子の最後の挑戦を待つ渋谷のカフェにて夫婦二人で確認。最後の2分の秒針の進みの遅さに気をもみつつ12時。息子の番号を見つけたときの気持ち、妻の破顔は忘れられません。
 息子の受験は、サピックスの教材と先生の指導を信じ続けた3年11か月でした。先生、受付、校舎の入り口警備の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

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